APRC第5戦ラリー北海道は、シュコダ・ファビアS2000を駆るヤン・コペッキーが前日までのリードを活かして勝利。リタイアで0点に終わったチームメイトのガウラブ・ギルとのポイント差を大きく広げる結果となった。
勝負どころである29.11kmのアショロ・ロングでは、小雨と霧というコンディション。各車とも視界の悪いなか、ペースノートを頼りにアタックしていく。
この日のスタート時点でトップのコペッキーと2番手の新井敏弘(スバルWRX STI 4ドア)の差は25.4秒。しかしS2000とは速度差もあるため、新井もリスクはとらない戦略で走る。また総合3番手の柳澤宏至(スバルWRX STI)と、それに続く炭山裕矢(スバルWRX STI)は、タイム差がそれぞれ開いており各車ともペースを維持しながらの走行となった。特に新型WRX STIを駆る柳澤は色々な走り方を試しデータを蓄積して今後の分析に活用するとのことだ。
順位はそのまま変わらず、総合優勝はコペッキー、総合2位に新井、総合3位は柳澤というオーダーでフィニッシュ。
併催された全日本ラリー選手権は奴田原文雄が今季4勝目を挙げ、選手権のチャンピオン獲得に向けて王手をかけた。クラス2位は大嶋治夫、クラス3位は竹内源樹が入った。JN5クラスのトップはスバルBRZの鎌田卓麻。JN3クラスはトヨタ・ヴィッツRS G’sの天野智之。ふたりとも序盤のリードを拡げての逃げ切り勝利を飾った。JN1クラスはダイハツ・ストーリアの中西昌人。これでJN5、JN3、JN1各クラスの優勝者(鎌田、天野、中西)がそれぞれチャンピオンを獲得することが決まった。
全日本ラリーの第8戦は10月17日〜19日に岐阜県高山市周辺で開催されるM.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2014。JN6クラスのチャンピオン争いに決着がつくのか、注目が集まる。