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ラリー北海道レグ1、コペッキーがトップ

 

 APRC第5戦ラリー北海道は、9月26日のセレモニアルスタートに続いてスーパーSSを走行した後、27日にはレグ1-bに設定された10SSの走行が行われた。この日は高速ステージのクンネイワ(28.75km)や、おなじみとなった陸別のショートSS(4.63km)を含む4SSを2回リピートした後、サービスパーク隣接のスーパーSSを再び走行する構成だ。

 この日を終了した時点で首位に立ったのは、ヨーロッパチャンピオンで今季APRCに初挑戦しているチームMRFのヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアS2000)。選手権首位に立ってはいるが、APRCチャンピオンでチームメイトのガウラブ・ギルとのポイント差は少なく、この北海道での結果がタイトル争いにも大きく影響すると注目を集めていた。
 
 高速だが路面が柔らかく轍が掘れやすいことが海外勢にとっても手強い北海道のステージ。序盤は、このラリーでの経験値が高いギルが首位につけて日中サービスを迎えた。しかし、サービス明けのSS8で大クラッシュ、痛恨のリタイアを喫してしまう。これでコペッキーが悠々と首位に立った形だ。

「ガウラブのことは残念だ。いいバトルをしていたが、ステージもかなり手強かった。今日は、安全圏内のペースをキープすることだった。特にロングステージはね」とコペッキー。「レグ2のステージはすごくトリッキーで難しく、今日ともまったく違うから、このままポジションを維持してマシンを無事に持ち帰りたいね」

 今年もR4スペックの4ドアタイプのスバルWRX STIで参戦している新井敏弘は、コペッキーに25.4秒差の総合2位。新型WRX STIを投入して注目を集めている柳澤宏至が3位につけている。柳澤はクスコレーシングからチームズカップにノミネートもしている。

 サポートタイトルのアジアカップでは、タイトル奪還を狙う炭山裕矢(WRX STI)がカップ首位につけている。選手権リーダーのギルがリタイアしたため、炭山のタイトル奪還も希望が高まってきた。

 併催の全日本選手権は、最大係数のかかる大一番。奴田原文雄(三菱ランサーエボリューションX)が2位以下に1分46秒1の大差をつけての首位で折り返した。選手権リーダーの勝田範彦(WRX STI)はSS9でコースオフ。走行には戻ったが、奴田原から34分以上の遅れを喫しての最下位となっている。



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