Mスポーツのエリック・カミリは、初参戦となるWRC次戦のラリーメキシコに向けて、今季開幕2戦でコ・ドライバーを務めたニコラ・クリンガーとのコンビを解消。ベンジャミン・ベイラスと再びコンビを組むことになった。
カミリは昨年、ベイラスと共にフォード・フィエスタR5でWRC2に参戦していたが、WRカーにステップアップした今季は、経験で勝るクリンガーとコンビを組んだ。しかし、モンテカルロでは木にヒットした後にリタイア、スウェーデンでは転倒と、WRカー初シーズンは苦い滑り出しを味わっている。
次戦メキシコは、カミリにとって初参戦であり、マシンにもクルーにもタフなイベントであることから、より馴染みのあるコンビでの参戦を重要視した。
しかしカミリは、開幕2戦でのアクシデントがコンビ解消の原因ではないと語る。
「ニコラと僕はマシンの中ではとてもコンビがよかったけど、将来に向けては方向性が違ったのだと思う。ベンジャミンの時のような連携ができなかったから、今の段階でコンビを解消することをお互いに望んだ」とカミリ。
「僕たちはそれぞれ取り組み方が違っていたのだけど、成功を収めるためにはとても重要になるポイントだ。2戦連続でコースオフしたけど、それが問題だったわけじゃない。どちらかというと、性格性の問題なんだ」
ベイラスは今季のモンテカルロでは、ジュリアン・モーリンのコ・ドライバーとしてWRC2に参戦していたが、木曜日にはスペインでカミリとテストを行った。一方、クリンガーは昨年までの3シーズン、そのモーリンと組んでいた。