今週開幕するWRCラリーメキシコでは、Mスポーツが新記録に挑む。チームがエントリーするマッズ・オストベルグ、エリック・カミリのいずれかがポイントを獲得すれば、200戦連続でポイントを獲得することになるのだ。
特にオストベルグは昨年のメキシコで2位に入っているほか、フォード・フィエスタで参戦した2013年も、電気系トラブルに見舞われるまではセバスチャン・オジエと首位争いを演じていた。走行順3番手と、ルーズグラベルラリーでは不利な状況ではあるものの、すべてが順調に進めばポディウムフィニッシュも狙えると考えている。
「メキシコは好きなイベントだし、過去にもいい結果を残している」とオストベルグ。
「昨年は2位、フィエスタで参戦した最後のメキシコでもラリーをリードして優勝争いに絡んでいた。最新型フィエスタRS WRCでのグラベル戦は今回が初めてとなるから、感覚をつかむことも必要になってくる。先週はいいテストもできたから、すぐにスピードをつかめるはずだ」
チームメイトのエリック・カミリにとっては、これが初めてのメキシコ参戦。WRカーで挑む初めてのグラベル戦では、80kmの超ロングステージも待ち受ける中、できる限りグラベルステージでの経験を積む事が重要となる。このため、昨年まで共にフィエスタR5で参戦していたベンジャミン・ベイラスをコ・ドライバーとして再び迎え入れた。
「初めてのラリーメキシコは、フィエスタRS WRCでの初めてのグラベル戦となるので、とても楽しみにしている」とカミリ。
「自分にとって今回も新しい経験となるので学ぶ事も多いと思うし、メキシコは普通のグラベルラリーではないことも分かっている。標高が高くエンジンパフォーマンスが落ちるので、ドライビングスタイルを変えていかなくてはならない。経験したことのないようなロングステージもあるので、週末を通して集中を維持することが重要になると思う」
「慣れているヨーロッパ戦に向けて自分の自信を建て直すために、ベンジャミンとまた組む事になった。(スウェーデンまでのコ・ドライバー)ニコラスには感謝している。経験豊富なコ・ドライバーだったので、いろいろなことを彼から学ぶ事ができた」