ラリーメキシコ、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。ラトバラとの差が1分半以上にも広がった王者オジエ。選手権争いが優先であることを強調したうえで、パワーステージでのポイント獲得へ強い意欲を表した。*( )内は前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合首位(=)
「この夜までに1分半以上までリードを広げられたのだから、ハッピー以外にないよ。走行順はもちろんアドバンテージになっている。それでもロングステージや高地のおかげで、とてもチャレンジングだった。昨日のように、リスクと慎重さをうまく組み合わせて、明日に向けてリードを広げていった。完璧だったが、明日は80kmステージがまっている。まだ終わりまで先は長いよ」
セバスチャン・オジエ/総合2位(=)
「全体的なことを言えば、今日の内容にはとてもハッピーだ。全力を尽くした。ヤリ‐マティがリードを広げたのは確かだが、走行順はよかったし走りも見事だった。自分の今回のプライオリティは選手権でライバルより上位を維持すること。もし2位でフィニッシュできれば、十分だと思っている。80kmステージも楽しみにしているし、パワーステージでは絶対にポイントを狙うよ!」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合3位(=)
「この難しい一日を終えてポディウム争いに残っているのはいいことだ。今日挑んだロングステージで、いくつかトラブルが出た。午前はファンが壊れオーバーヒートにつながった。エンジンをセーフモードにしたので、パワーが落ちてしまった。温度がかなり高くなったので、サービスまで戻れてラッキーだった。あのステージではフィニッシュ手前300mでジャンクションをオーバーシュートしてしまいスピンして、ここでもタイムロスした。午後はハードタイヤを履いたがバランスがよくなかった。リヤのトラクションがなかった。明日も厳しい一日が待っている。3位が保証されているわけではないので、集中しなくてはならない 」
「今日は最初のステージでセカンドベストをマークし、自信を持って次のステージに臨んだ。いいリズムで滑り出したが、フィニッシュ手前3kmの高速セクションで引っかけた。衝撃がかなり強く、マシンがひどくダメージを負った。病院で身体検査を受けなくてはならないが、ニコラも僕もOKだ」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
マッズ・オストベルグ/総合4位(↑)
「リザルトという点では、いい感じにみえる。この週末はいいドライブができている。ミスをしないようにし、この4位でフィニッシュできればとてもいいリザルトだ。チームも自分自身も、もっと上を望んでいるとは思うが、向上するために取り組んでいるところだ。明日は、今日と同じようにとにかく集中を維持していくしかない」
エリック・カミリ/SS11でデイリタイア
「今日最初のステージで石にヒットしステアリングを破損した。大きなダメージではなかったが、修復できずこの日をフィニッシュすることはできなかった。起きたことは仕方がないし、ポジティブなこともあった。今季の滑り出しは思うような内容にはなっていないが、自分のレベルでは経験が大きな意味を持つ。このイベントはフィニッシュするのが難しいと分かっているが、自分たちは懸命に取り組んでいくしかない。ヤリ‐マティも同じ石にヒットしているし、自分はまだ強く自信を持っている」
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合5位(=)
「難しい一日だったから、トップ5の位置を守って最終日を迎えられるのは、満足していいと思う。午前最初のステージは、セッティングを変更してマシンのフィーリングもより正確になり、自信を持ってプッシュすることができた。SS12のロングでは、スタートしてすぐのバンクにヒットし、左リヤのトーアームにダメージを負った。幸い、修復することはできた。午後は、SS15でエンジンやブレーキがオーバーヒートを起こし、パドルシフトも使えなくなったのでマニュアルで走行しなくてはならなかった。高速区間では問題なかったが、ツイスティなセクションは大変だった。まだ先は長いので、明日も5位をキープしていきたい」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/SS15でラリーリタイア
「今日は順調に滑り出したが、悪い形で終わってしまった。午前はダニとの差を詰め、3位を目指してまたプッシュしたかった。しかし、SS15でクレストへの進入速度が高すぎてしまった。その後ワイドになって、右フロントをヒットしてしまった。スピンしてコースの外に滑り出してしまった。ディッチにスタックしてしまったため、走行を続ける事ができなかった。もっと上を目指していたので、もちろん残念だ。メカニックたちはラリー2で再スタートできるようがんばってくれたが、不可能だった。ここからはアルゼンチンのことを考えて、手ぶらで帰ることになった今回の建て直しに専念する」