WRC第10戦ラリーオーストラリアは初日を終えた段階で、フォルクスワーゲンの3台がトップ3を独占している。
初日はコフスハーバー南部のエリアを中心に展開。3つのステージをリピートし、スーパーSSを2度走行する計8SSの設定となっている。
SS1こそフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエがベストタイムをたたき出したものの、SS2〜3はシトロエンのクリス・ミークがリード。SS3までを終えた段階で、僅差ながらミークがラリーをリードするかたちとなった。
しかし午後のステージとなると、オジエを筆頭にフォルクスワーゲン勢が猛チャージを開始。SS4〜8までをオジエとヤリ‐マティ・ラトバラのふたりがベストタイムを分け合い、オジエ、ラトバラの順で1-2体制を構築。アンドレアス・ミケルセンも最終のSS8で前を行くミークを逆転し、フォルクスワーゲンは1-2-3体制に。
前戦ドイツで獲り逃したマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けて、フォルクスワーゲン勢にとっては万全のスタートと言えるだろう。
とはいえ、5番手につけたフォードのミッコ・ヒルボネンまでは7.9秒と、その差はまだわずかとなっており、ラリーの行方はまだまだ分からない。
デイ2はデイ1よりさらに南下。SS9/11は48.92kmとラリー最長のステージとなり、波乱の起きる可能性もある。
WRCオーストラリア:デイ1後暫定総合順位
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン)58:05.8
2:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)+0.4
3:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+3.5
4:K.ミーク(シトロエン)+4.1
5:M.ヒルボネン(フォード)+7.9
6:H.パッドン(ヒュンダイ)+46.4
7:M.オストベルグ(シトロエン)+50.3
8:R.クビカ(フォード)+57.6
9:E.エバンス(フォード)+1:30.5
10:T.ヌービル(ヒュンダイ)+2:08.4