今季のERC開幕戦ラリーイスラス・カナリアス(スペイン、ターマック)は3月11日、レグ1の競技、6SSの走行が行われ、ディフェンディングチャンピオンのカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が首位に立った。
予選ステージでトップタイムをマークしていたERC初参戦のマッズ・オストベルグ(フィエスタR5)は、開幕ステージでベストタイムを叩き出して首位に立った。その後は、カエタノビッチが4連続ベストタイムをマークし、オストベルグとの差を6.9秒にまで詰めた。
しかし、この日最後のSSフィニッシュ付近のタイトコーナーで、オストベルグにブレーキトラブルが発生。壁に接触したためにストップし、この時点でラリーリタイアとなった。
「ブレーキの動きがよくなかったので、少し警戒していた」とオストベルグ。「しかし、その後よくなってきたように見えたので、ダートか何かのせいかもしれないと思った。残念ながら同じ兆候が再び表れ、ハードにプッシュするとあまり残りがなくクラッシュしてしまった。ラリーを楽しめていたので本当に残念だ。サスペンションが全てダメになってしまったし、マシンもサイドから衝撃を受け、ディファレンシャルもダメージを負ってしまった」
一方、これで首位に浮上したカエタノビッチは、2位で折り返したアレクセイ・ルキヤナク(フィエスタR5)に22.7秒差を築いている。
「初日を終えて首位に立ててうれしい」とカエタノビッチ。
「マッズとのバトルは素晴らしかったし、秒差の争いだったので彼のコースオフは残念だ」
レグ2も3SSを2回ループする6SSの構成が予定されている。