ERC開幕戦ラリーイスラス・カナリアス(スペイン、ターマック)は3月12日、レグ2に設定された6SSの走行が行われ、前日2位で折り返したアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が、初日トップのERCチャンピオン、カエタン・カエタノビッチ(フィエスタR5)をかわして逆転勝利を収めた。
ルキヤナクはこの日、カエタノビッチに22.7秒差でスタート。しかし、午前のループでは、カエタノビッチがタイヤの空気圧が高すぎたために摩耗に苦しめられる展開に。その間に差を詰めてきたルキヤナクは、この日2本目のSSでカエタノビッチをかわして首位に立つと、日中サービスまでの間にリードを1分半以上にも広げた。サービス後はカエタノビッチもベストタイムを連取して猛追するが、時既に遅し。32.7秒のギャップを残してルキヤナクの勝利が決まった。「正直、信じられないよ」と語るルキヤナクは、昨年の最終戦デュバレーで、自身初となるターマック勝利を収めたばかり。ERCでの勝利は、これが3回目となった。
「本当に厳しい戦いだった。昨日はたくさんミスをしたが、今日はそれを生かした。本当にすごいことだし、チームやスポンサーのみなさんを心から誇りに思う」
ERC2は、スバル・ポーランドラリーチームのヴォチエッチ・シュカーラ(スバルWRX STI)がスタートからフィニッシュまでリードを譲らない完全勝利。2位に3分半近くの大差をつける圧勝を飾った。
ERC3もはルーカス・ハバイ(プジョー208 R2)がリードを守ったまま優勝。総合でも15位に食い込む健闘を見せた。