2014年の世界ラリークロス選手権でチームズタイトルを獲得した強豪チーム、オルスベルグMSEは、2016年のドライバーとして、ケビン・エリクソンとニクラス・グロンホルム(写真右)を起用することを発表した。ニクラスは、元WRCチャンピオンのマーカス・グロンホルムの息子で、マーカス自身もオルスベルグMSEのジェネラルマネージャーに就任する。
エリクソンとグロンホルムは、いずれも19歳。スウェーデンを拠点とするオルスベルグMSEは、若手のふたりに経験を積ませるため、世界選手権と併行してスウェーデン、フィンランドのラリークロス選手権にも参戦させる。また世界選手権ではライトカップに参戦するケニアのタエヤス・ヒラニ、フランスのシリル・レイモンドを7戦にわたってサポートする。
息子の世界選手権参戦をチームスタッフとして支えることになったマーカス・グロンホルムは「今年は、次世代のチャンピオンを育成することに専念し、彼らに走行する機会を増やして経験を積ませていく」とコメントしている。
「世界選手権12戦と国内選手権で積極的に参戦を行うことは、ケビンとニクラスの成長のために重要なこと。ふたりともそれぞれ違うシリーズで活躍を見せてきたが、勝負はここからだ。トップレベルでは、常にベストになることが求められる。WRCでともに戦ったセバスチャン・ローブとペター・ソルベルグも今年はラリークロスで戦うので、もしかしたら自分自身がマシンに乗ることもあるかもしれないね! しかし、ラリークロスの将来は、我々が今をどのように作り上げていくかにかかっている。新しいチャンピオンが生まれなくてはならない時が来ているんだ」