横浜ゴムは、SUPER GT第6戦鈴鹿1000kmの会場にて、2014年の「Baja1000」(バハ1000)に、市販タイヤのジオランダーA/T-Sで挑戦することを発表した。ドライバーはパイクスピークなどにも挑戦している塙郁夫。ジオランダーシリーズは世界中で販売されているSUV向けの市販タイヤ。横浜ゴムは1990年代からBajaに参戦し輝かしい成績を残しているが、耐久性の面でジオランダーA/Tシリーズのタイヤ開発にも貢献している。
今回のマシンは、パイプフレームの完全オリジナルマシンで、そのマシンデザインには横浜ゴム 消費材製品企画部 デザイングループの佐藤健一が担当。低いフォルムながら30m級のジャンプにも対応できるストロークへの対応や、リヤからの追突時のクッションも兼ねたタイヤ収納部分のデザインなど、佐藤と塙のコラボは2010年からのパイクスピークマシンに続いて2回目となる。
ドライバーの塙氏は「バハには10年近く挑戦していますが、毎回市販前提もしくは市販されているタイヤを使っています。日本では最近豪雨や災害なども多いですが、いざとなった時の性能としてSUVに注目が集まっています。そんななかで、タイヤの耐久性が問われるBaja1000に、レース車両+市販タイヤで全力を尽くします」とコメントしている。
Baja1000は2014年11月12〜16日にかけて、メキシコのバハ・カリフォルニア州で行われる。