いよいよ2016年の全日本ラリー選手権開幕まで1週間となった。
毎年開幕戦には、シリーズ参戦を予定している選手やチームが集結する。すでにエントラントリスト(エントリーリスト)も公開されているので、今回はそこからシーズンの動向を探ってみよう。
開幕戦唐津のエントリー状況
唐津のエントリー台数は50台。JAF選手権がかかっているのはJN6〜1クラスまでで、JN6クラスが10台、JN5クラスが6台、JN4クラスが5台、JN3クラスが8台、JN2クラスが5台、そしてJN1クラスが9台の合計43台だ。全日本戦は5台以上でクラス成立となるため、6クラスすべてが成立している。これ以外に、選手権がかからないオープンクラスに7台がエントリーしている。
ツール・ド・九州2016 in 唐津 エントラントリスト(Communication 1)
開幕戦で最大の注目は、唐津11連勝を狙うJN6クラスの勝田範彦だろう。10年連続で同一ラリーを制するという大記録をもつ勝田だが、昨年はGRB型での優勝で、VAB型での唐津参戦は初。当然チャンピオンである新井敏弘、奴田原文雄らも記録更新の阻止を狙っている。また、2009年にFD2型シビック・タイプRでチャンピオンを獲得している村瀬太が久々に全日本ラリーに復帰。昨年はラリーアメリカでクラス優勝を果たすなど、ブランクはない村瀬だけに、久々の日本のラリーでの活躍が期待される。