2016年世界ラリークロス選手権は、4月15−17日にポルトガルのモンタレグレで開幕する。
世界シリーズとして3年目を迎えるラリークロス選手権は注目度もさらに高まっている。特に今季は、3連覇を狙うペター・ソルベルグを相手に、セバスチャン・ローブ、ケン・ブロックが参戦することで、目が離せないシーズンとなりそうだ。今季は11月のアルゼンチン戦まで全12戦で構成される。スペインの国境に近い丘陵地に位置するモンタレグレのサーキットは、世界RXカレンダー最高となる標高1800mとマシンにもドライバーにも独特の試練を与える。
この開幕戦に、スーパーカー部門には23台がエントリー。今季からシステムが変わり、これまでの「ヒート」は「予選」となり、Q1からQ4まで4つのセッションが行われた後、セミファイナル2回、ファイナルが1回行われる。
チームズチャンピオンのチーム・プジョー・ハンセンは、昨年ドライバーズ選手権2位のティミー・ハンセンのチームメイトとして、WRC9連覇王者のセバスチャン・ローブを迎え、プジョー208 WRXで挑む。昨年2勝を挙げたデイビー・ジャネイは、プジョー・ハンセン・アカデミーから参戦。さらにケビン・ハンセンがチームメイトとして、RXライトカップを戦う。
マルクルンド・モータースポーツとフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンは、合併してフォルクスワーゲンRXスウェーデンを結成。昨年ドライバーズ選手権3位に食い込んだヨハン・クリストファーセンとアントン・マルクルンドは、新型のフォルクスワーゲン・ポロを駆る。
2014年のチームズチャンピオン、オルスベルグMSEは、ケビン・エリクソンと、マーカス・グロンホルムを父に持つニクラス・グロンホルムという、いずれも19歳の新鋭を投入。新たに製作したフォード・フィエスタSTスーパーカーで挑む。
ラリークロス界の強豪、トーマス・ヘイッキネンはEKSに移籍し、マティアス・エクストロームと共にアウディS2 EKS RXクワトロを駆る。
ケン・ブロックは、フーニガン・レーシング・ディビジョンからのエントリー。強豪アンドレアス・バックラッドをチームメイトに迎え、Mスポーツ製作のフォード・フォーカスRS RXを投入する。ティマール・ティマラザヤノフは、ヤニス・ボーマニスと共にワールドRXチーム・オーストリアからフォード・フィエスタ・スーパーカーで参戦。
その他、スポット参戦組みでは、昨年のソルベルグのチームメイト、ライアム・ドーランが、JRMレーシングに移籍し、MINI RXでスポット参戦することが伝えられている。