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世界RXポルトガル:ローブと初対決を制しペターが開幕勝利

©PSRX

世界ラリークロス選手権開幕戦は4月17日、ポルトガルのモンタレグレでファイナルが行われ、シリーズ2連覇中の王者ペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)がファイナルを制して総合優勝を飾った。

PSRX / Colin McMaster/Monster/McKlein

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予選ではQ2を終えた時点で7位からの滑り出しとなったペターだったが、Q3で全体のトップタイムをマーク。続くQ4でも2番手タイムを刻み、インターミディエイトで総合2位につけてセミファイナルに進出した。このセミファイナルでも、第2組でトップフィニッシュ、全体でもトップタイムをマークして、ファイナルでのポールポジションを獲得した。

ペターとの対決が注目されたセバスチャン・ローブ(プジョー208)は、Q2を終えた時点で5位。インターミディエイトでは7位につけてセミファイナルに進出したが、ここまでペターと同組での走行はなかった。セミファイナルでもペターとは別の第1組で走行したローブはこのレースを2位でフィニッシュし、ファイナルに進出。このファイナルで今イベント、初めてペターと同組で走行することになったローブは、第2列のアウト側からのスタートとなった。

FIAWorldRallycross.com

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6ラップを走行する注目のファイナル、鍵となるのはいいスタートを決めることだったが、スタート直後に迎えるジョーカーラップへの進入は混戦模様。ここでペターはすかさずヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)とともにオンコースを選択。しかし、ローブは4台が混走する状態でジョーカーラップへ突入すると、ここで最後尾まで押し出されてしまい、6台混走のラリークロスでの難しさを味わうこととなった。

ペターはその後、4ラップ目でジョーカーラップに入った後の出口ストレートで、オンコースからコーナーをクリアしてきたクリストファーソンと接触する場面もあったが、混戦を抜け切って開幕戦勝利を収め、タイトル防衛に向けて順調な滑り出しを決めた。
「本当にうれしい。チームは冬の間、必死でがんばってくれた」とペター。
「ファクトリーに泊まり込んで仕事漬けのスタッフもいた。それが報われたよ! 土曜日はあまりいい滑り出しにはならなかった。もしかしたらファイナルに進めないかもとも思った。ドアを閉めて、チームで戦略を練り、自信を持って今日を迎えた。今年は、信じられないくらいレベルが高い。本当に厳しい戦いだ。もっとスピードが上げられるように取り組んでいかなくてはならない。でも、今夜はお祝いだ!」

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2位は、プライベートでエントリーするロビン・ラールソン(アウディA1)。EKS RXに移籍したトッピ・ヘイッキネン(アウディS1クワトロ)も3位でポディウムに上がった。

世界RXフル参戦初戦のローブは、ファイナル後半でトランスミッショントラブルに見舞われ、5位だった。

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「言うとすればひと言、ここでの修業は間違いなくひと筋縄ではいかないってことだ」とローブ。
「どのレースでも、最初から最後までトップにい続けなければならない。どのドライバーにとっても同じだが、トリッキーなコンディションだったので、自分は小さなミスがいくつかあったし、Q4でのミスが大きな痛手となった。セミファイナルではいい走りができてファイナルに進むことができた。残念ながらトランスミッションのトラブルでポディウムを狙うことができなかった。でも、ラリークロスの雰囲気はとても気に入った。マシンは究極なまでにパワフルだし、ドライブが本当に楽しい」

フーニガン・レーシング・ディビジョンでは、アンドレアス・バックラッド(フォード・フォーカス)がファイナルに進出し4位フィニッシュを決めたが、チームメイトのケン・ブロックはインターミディエイトで総合18位に終わり、セミファイナル進出を逃した。ニクラス・グロンホルムも、同じく同17位に終わり、セミファイナル進出はならなかった。

世界ラリークロス選手権第2戦は5月7−8日、ドイツのホッケンハイムで開催される。

世界RXポルトガル戦 ファイナル結果
1 P.ソルベルグ(シトロエン) 4:03.992
2 R.ラールソン(アウディ) 4:04.839
3 T.ヘイッキネン(アウディ) 4:06.352
4 A.バックラッド(フォード) 4:07.767
5 S.ローブ(プジョー) 4:29.298
6 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン) 5:35.984



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