ヒュンダイ・モータースポーツは、今週開催されるWRCアルゼンチンで、今季3度目のポディウムフィニッシュを目指す。
今季から投入した新世代i20 WRCは、モンテカルロでティエリー・ヌービルが、スウェーデンではヘイデン・パッドンがポディウムに上がるなど順調な滑り出しを見せているが、チームはこのアルゼンチンでまだポディウムに上がったことがない。今回ポイント対象ドライバーとしてノミネートするヌービルとソルドは、アルゼンチンでのベストリザルトはいずれも5位だ。
2014年にステージ勝利もマークしての総合5位に食い込んだヌービルは、昨年も上位争いを演じながらパワーステージでリタイアを喫している。
「とてもトリッキーなイベントだが、今年は新しいステージもあるのでまた違った試練になるだろう」とヌービル。
「メキシコは序盤でリタイアになってしまったから、ステージで走るのが待ち切れない。アルゼンチンでは、チームのためにもポディウムに上がることが最終目標。そのためにプッシュするが、慎重なアプローチも忘れてはならない」
「アルゼンチンはステージも雰囲気もよく、とても好きなラリーだ」とソルド。
「走るのが楽しいステージだが、石がたくさんあるのでマシンには厳しい。選手権で一番マシンに厳しいラリーではないかと思う。アルゼンチンの路面はメキシコと全く違い、格段にソフトでタイヤにはそれほど厳しくないので、メキシコからはアプローチを変えていく。昨年の順位から上げて、今季初のポディウムフィニッシュを決めたいね」
パッドンは、PWRCタイトルを獲得した2011年にアルゼンチンで部門勝利を挙げている。
「アルゼンチンは選手権の中でも好きなラリー。とにかく雰囲気と、ラリーを楽しんでいる人々が素晴らしい」とパッドン。
「でも、すごく難しいラリーでもある。一年で一番ラフなイベントなので、マシンを労るように気づかっていかなくてはならない。これまでに2回参戦しているので、今年もいい経験を積みたい」