WRCアルゼンチン:プレ会見「足だけじゃなく頭も使わなくては」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCアルゼンチン:プレ会見「足だけじゃなく頭も使わなくては」

©VOLKSWAGEN

WRCアルゼンチンのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。選手権屈指のラフグラベルラリーでの勝利が待たれるオジエ。アプローチとして、コンディションを見極めたアプローチの使い分けが必要だと語った。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・モータースポーツ)
マッズ・オストベルグ=MO(MスポーツWRT)
オィット・タナック=OT(DMACKワールドラリーチーム)
マルコス・リガト

Q:
セバスチャン、このアルゼンチンではまだ勝ったことがないが、それほど気にしていないと語っていた。それでも、ここでトロフィーを手にすることができればうれしいのでは。
SO:
もちろんそのとおりだ。ここでの目標が勝つことかと聞かれれば、それは間違いない。カレンダーのなかで勝っていないのはここだけだが、あまりストレスに感じてはいない。それに、その方がいいと思っている。もちろん、この週末は全力を尽くす。努力はするが、それが実現しなかったとしても、それが世界の終わりになるというわけでもない。最も重要なことは、いい週末を過ごしてポイントを獲得し、タイトル争いでのいい流れを維持していくことだ。

Q:
今回のアルゼンチンではルートの変更が多く、新しいステージもある。新ステージについてどう思うか。
SO:
いい感じだ。新しいセクションはかなり速度域が高い。今回のラリーはリズミカルでドライビングが乗れる超高速セクションと、日曜日のようにラフでテクニカルなステージのミックスだ。ふたつのまったく異なるアプローチを使い分けなくてはならない。高速ステージではプッシュできるしドライビングも楽しめる。ラフセクションでは、アクシデントに見舞われないように生き残らなくてはならない。シェイクダウンでは2回目のループからかなりラフになったので、ラリーでも同じようなことになるだろう。足だけでなく、頭も使ってドライビングしなくてはならない」

Hyundai Motorsport

Hyundai Motorsport

Q:
ダニ、アルゼンチンの参戦は今回で10回目となり、最も経験のあるドライバーのひとりと言えるだろう。このことはアドバンテージになると思うか。
DS:
このことを聞いたのは、君が10人目だと思うよ! 正直、それが役に立つのか分からない。ステージよってはそうかもしれないが、変わっているところも多い。全体として、今年のラリーはとてもいいと思う。いろいろなタイプのステージがあるからね。面白くなると思うよ。

Q:
ここでは過去2回、ポディウムに上がっている。今回もそれが目標か。
DS:
もちろんそうだ。優勝争いがしたい。

156790_Ostberg04ARG16sv101Q:
マッズ、ラリーアルゼンチンは好きなラリーか。カレンダーの特徴的なイベントだが、自分に向いていると思うか。
MO:
そうだね、たぶん自分の好きなラリーではないかもしれないが、ここに来るといつも楽しめる。ステージもね。スタートからフィニッシュまで競り合うようなラリーだ。ラフセクションも多いが、楽しめる。このひとつ前のイベントの方が好きだけどね。

Q:
選手権争いではいい位置につけ、いい滑り出しになっている。自信につながるか。
MO:
もちろん。ここまでいいかたちでポイントを重ねているし、今回ももっと獲得したいと思っている。今回のスタート順も悪くない。今はすべてがポジティブに回っていると思う。ここまでのリズムを維持していかなくてはならない。特に今回のようなラリーでは、高ポイントを獲得できるチャンスが高い。

Q:
シェイクダウンでのセッティングには満足だったか。
MO:
シェイクダウンはかなりラフだった。1本目はよかったが、その後はかなりラフになった。ラリーでもラフなステージがあるので、いい練習にはなったが、それほど語ることもない。

M-Sport

M-Sport

Q:
オット、今年もアルゼンチンに来ることができてうれしいか。
OT:
もちろん、選手権で戦うことはうれしい。今年はたくさんテストをしてきているし、ポルトガルからタイヤも新しくなるから、今はとても楽しみだ。今のスペックのタイヤで走るのは今回が最後になる。幸い、道はソフトで砂が多いから、見通しはいい。

Q:
新しいタイヤのテストはどれだけ行ったのか。
OT:
2、3日。感触はよく、ハードにプッシュするならバッチリだ。

RALLY ARGENTINA

RALLY ARGENTINA

Q:
マルコス、アルゼンチンではプロダクション選手権、国内戦ではおなじみだが、今回はWRカーでの参戦だ。母国をWRカーで走るのはどれだけ楽しみか。
ML:
この参戦に向けては、昨年の終わりからマシンを考えていた。友人のエンジニア、オリバー・マルセリが、チームとの間に立ってくれた。1月に話し合いを始め、2月に契約が整った。とてもうれしいよ。昨年のこのイベントを勝ったマシンと同じマシンに乗るなんて、自分にとって素晴らしい機会だ。WRカーに乗るチャンスはあるが、どのマシンもドライビングが楽しいし、今回もいいマシンだし、いいチームだと思う。フランスでたくさん充実したテストができたし、今日のシェイクダウンもよかった。このチャンスを楽しまなくちゃね。

Q:
このイベントでは豊富な経験を持つが、明日はどんな結果を出したいと思っているか。
ML:
とても難しいね。いいドライバーが揃っているし、みんないいチームに所属していて、あのマシンをシーズンとおしてドライビングしている。テストも行ってマシンのことをよく理解している。みんなアルゼンチンの参戦経験はあるし、ステージのこともよく知っているだろう。今年はステージがかなり変更されていて、昨年よりも速いし、ラフでもあるから、初めてあのマシンで参戦する自分にとっては状況は楽なのだと思う。目標は5位フィニッシュと、少しハードルを高くしているが、夢を持って挑まなくてはね。

Q:
今年は他にもWRCに参戦する機会はあるか、それともワンオフの参戦か。
ML:
継続するのは難しいと思う。今回参戦する費用を集めるのも、とても苦労した。家族やスポンサーはとても協力してくれたが、継続はできないかもしれない。



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