今夏の投入を目指してi20 R5開発を進めているヒュンダイ・モータースポーツは、4月21〜23日にイタリアで3日間のターマックテストを行った。
チームは3月に南フランスで初めての舗装テストを実施していたが、今回はトリノ南部で、タイトなセクションとハイスピードセクション、両方の性格のコースを900km以上走行した。ケビン・アッブリングがドライバーを務め、ギヤボックスとブレーキの開発に集中してターマックでの応用力をテストしたという。R5マシンの開発を担当するカスタマーレーシング・デパートメントマネージャーのアンドレア・アダモは「3日間で900km以上のテストを走り切ったことは、開発の今の段階において非常にいいサインだ」とコメント。
「実戦でカスタマーに求められるマシンの信頼性が発揮されたということ。世界各地のラリーで使用されるマシンを製作するためには、様々なステージでテストを行うことが重要だ。フランスでラフグラベル、高速ターマックを走行することができたので、イタリアに移り、さらに異なるコースでのテストに進んだ。ブレーキシステムはとても調子がよく、ギヤボックスも開発を続けている。この先も予定がぎっしり詰まっている」チームは、来月もイタリアでのテストを続け、異なる場所でグラベルとターマックでの走行を予定しており、さらに初の実戦参加も視野に入れているという。一方、テストドライバーのアッブリングは、5月の第5戦ポルトガルで今季最初のWRC参戦を控えている。