ERC第3戦アクロポリスラリー(グラベル、ギリシャ)は5月6日、サービスパークが置かれるラミア近郊の3.7kmステージで予選が行われ、カエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)がトップタイムをマークした。今季最初のグラベルアタックとなったこのステージで、2分19秒938をマークした。
「4kmしかないステージだから、かなりリラックスできた。ハードにプッシュしたが、0カーの後は道が荒れていた。フィーリングはとてもいいが、実際のステージはまったく違う。天気を見極めて、走行順は正しい選択をしたい」
2番手タイムは、0.095秒差につけたアレクセイ・ルキヤナク(フィエスタR5)3番手はラトビア出身21歳の新鋭、ラルフ・サーマキスだった。昨年はERCジュニアで選手権2位に食い込んだサーマキスは、シュコダ・ファビアで初めてのR5マシンでの参戦。カエタノビッチに1.732秒遅れのタイムだった。
予選の後に行われた走行順の選択会では、一番に選択する権利を得たカエタノビッチは、砂利かき役を担うのを避けて選択可能範囲では最後尾の15番手を選択。ルキヤナクは10番手、サーマキスは11番手を選んだ。先頭スタートは、予選ではマシンのパワーが上がらずに苦戦を強いられ11番手だったデイビッド・ボッカ(シトロエンDS3 R5)。
ラリーは5月7日に競技がスタート。ステージ周辺では雨が予報されており、ダストはそれほど懸念されていないことから、スタート間隔は全ドライバー2分に設定されている模様だ。