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世界RXホッケンハイム:DTMとダブル参戦のエクストロームが勝利、ペターは選手権首位を死守

©FIAWorldRallycross.com

世界ラリークロス選手権第2戦は5月8日、ドイツのホッケンハイムリンクでファイナルが行われ、併催のDTMにも参戦するマティアス・エクストロームが優勝。チームメイトのトッピ・ヘイッキネンも2位に入り、EKSのアウディS1が地元ドイツで1−2フィニッシュを果たした。

エクストロームは、セミファイナルのレース1で2位に入った後、DTMのフリープラクティスに向かった。ファイナルを制した後は、そのままレーシングスーツを着替えてDTMの第2レースに直行する強行軍に挑んだ。

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「人生でこれほどハッピーなことはないよ。世界ラリークロスで勝って、そのまま大切なDTMのファンの前に立っているんだから、夢のようだ」と歓喜のコメントを残したエクストロームは、これで選手権争いでもペター・ソルベルグと同ポイントの首位に並んだ。
「トッピは素晴らしいレーサーだし、一番の強敵だったよ! ジョーカーラップでチャンスが巡ってきて、スムースなラインでトッピの前に出ることができた」
そのヘイッキネンは、ファイナルで絶好のスタートを決め、ファイナルの第1コーナーをトップでクリアしたドライバーに贈られるモンスターエナジー・スーパーチャージ賞を獲得した。

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3位には、今季から世界ラリークロスにフル参戦するケン・ブロック(フォード・フォーカスRS)が入った。ブロックは予選13位に終わっていたが、QF4でティミー・ハンセン(プジョー208)がマシンの重量不足により失格となったため、繰り上げでセミファイナルに進出していた。セミファイナルでは、ライアム・ドーラン(BMW MINI)、ソルベルグ(シトロエンDS3)に続く3位でファイナル進出を決めた。

「ここにたどり着くまでに、必死でがんばってきたチームの努力の結果だ」とブロック。スポット参戦を含めこれまでに世界RX参戦4回のうち、2度目のポディウムフィニッシュを決めた。
「まだまだ、マシンのことを勉強している段階。セットアップもいろいろと試して、フォーカスの力を最大限に活かせるように煮詰めてきた。方向性に間違いはないが、もっと経験が必要だ」

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一方、開幕戦を制した王者ソルベルグにとっては厳しい週末となり、金曜日はデファレンシャル、土曜日はエンジンとトラブル続きだった。チームは土曜日の夜にシトロエンDS3のエンジン交換を敢行。SFレース2を2位で通過した後、ファイナルは4位に終わった。しかし選手権争いでは、エクストロームと並んでのタイながら首位を死守した。

SFレース2のウイナー、ドーランはファイナルの混戦で押し出されて5位。開幕戦で2位に入ったロビン・ラールソン(アウディA1)は今回もファイナル進出を果たしたが、ラップ4で壁に引っかけて転倒。運良くタイヤ側で着地したため、最後尾での走行を続けてフィニッシュを果たした。

世界ラリークロス選手権第3戦は翌週、5月13−15日にベルギーのメテで開催される。

世界RXホッケンハイム戦 ファイナル結果
1 M.エクストローム(アウディS1) 5:41.784
2 T.ヘイッキネン(アウディS1) 5:44.331
3 K.ブロック(フォード・フォーカスRS) 5:45.611
4 P.ソルベルグ(シトロエンDS3) 5:46.569
5 L.ドーラン(BMW MINI) 5:52.371
6 R.ラールソン(アウディA1) 6:16.565



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