7月に開催されるWRC第8戦フィンランドでは、伝説のフライングフィン、ヘンリ・トイボネンを偲ぶストリートステージがユバスキラに設定される。競技スタートに先駆けて、ラリーウィークの木曜日には、トイボネンが1985年のRACラリーで優勝を果たしたランチア・デルタS4をヘンリの弟ハリ・トイボネンがステージ会場に展示する。
今年はトイボネン生誕60年の節目。そしてちょうど30年前の1986年5月2日、ツール・ド・コルスでのアクシデントでこの世を去った。
ラリーフィンランドのプロモーター、ヤニ・バックマンは「このプロジェクトを行うことで、世界のラリー界でも最も輝いたスタードライバーのひとりであるヘンリのキャリアを讃えたい。残された人々にとって、ユバスキラ出身のヘンリは家族同然。だから、彼の思い出を偲ぶには、ユバスキラでハルユ・シティSSを設定するのが、一番いいアイデアなんだ」とコメント。
ラリーフィンランドはトイボネンのキャリアにとっても重要なイベントであり、1975年にラリーデビューを果たし、10回にわたり参戦した。1984年にはランチア・ラリー037で3位に入っている。
1985年のRACラリーで勝った後、トイボネンは同じデルタS4で1986年1月のラリーモンテカルロで優勝。これが自身3度目、そして最後のWRC勝利となった。