アンドレアス・ミケルセンが、5月7〜8日にドイツのホッケンハイムリンクで行われたアウディ・スポーツTTカップで、ゲスト参戦を果たした。
この日、ホッケンハイムリンクでは世界ラリークロス選手権とDTM、ふたつのビッグイベントも併催されていることから、フォルクスワーゲン・モータースポーツのヨースト・カピート代表もチームに帯同していたほか、セバスチャン・オジエも会場を訪れている。ミケルセンがTTカップレースに参戦するのは、これが初めて。最初の2レースは9位でフィニッシュするなど健闘したが、日曜日はジャンプスタートによりペナルティが科され、17位に終わった。
「舗装のコースでレースをするのは、すごく楽しい」とコメントしたミケルセンは、6カ月前にラリースペインで自身初のWRC勝利を飾っている。「学ぶことが多かったし、ラリードライバーにとってはこうした舗装での練習は本当に貴重な経験。どの点においても、細かく煮詰めなくてはならないことが多く、コーナーでコンマ1秒タイムを詰めるためのヒントがたくさんある。すごくエキサイティングだよ」
IRC時代は、タイトルを2連覇しながらターマックラリーでは一度も勝利を挙げられなかったミケルセン。レースでの経験も皆無に等しいが、ミケルセンは今回自分が見せた速さには満足しているようだ。
「予選では、コースとマシン両方のことに慣れながらの走行だったが、ペースはどんどんよくなっていった。残念ながらペースを上げるとタイヤの摩耗が激しくなってしまうので、自分のベストタイムをマークするような状況には持ち込めなかった。最初は、リヤミラーに映る他のマシンのことも気になっていたりもしたよ」