世界ラリークロス選手権は5月21日、ベルギーで第3戦メテの予選のQ1、Q2が行われ、Q1では今季初めてシリーズフル参戦に挑んでいるセバスチャン・ローブ(プジョー208)が、レース4を制し、全体でもトップタイムをたたき出した。このQ1では、2番手タイムが前戦ホッケンハイムでファイナルを制したレース1のマティアス・エクストローム(アウディS1)、3番手タイムを2連覇王者、ペター・ソルベルグ(シトロエンDS3、レース3)がマーク。しかし、この3名の差はわずか0.140秒という僅差だった。
続くQ2では、ソルベルグが4番手、ローブが7番手タイムに留まるなか、エクストロームがトップタイムをマーク。Q2を終えた時点での中間リザルトでトップに立った。2位はローブ、3位はQ2で全体の2番手タイムをマークしたティマール・ティマラザヤノフ(フォード・フィエスタ)、ソルベルグは5位につけている。このベルギー戦にスポット参戦して注目を集めているフランソワ・デュバル(フォード・フィエスタ)は、Q1が全体の6番手、Q2は11番手に終わり、中間リザルトでは9位。前戦でポディウムフィニッシュを果たしたフーニガン・レーシング・ディビジョンのケン・ブロックとアンドレアス・バックラッドはいずれもQ1でジャンプの着地の際に電気系トラブルが発生し、リタイア。今季ドライブしているフォード・フォーカスにとって、これが初めてのジャンプだったという。ブロックはさらにQ2はホイールダメージにより、このレースも走り切ることができず、中間リザルトでは19位とセミファイナル進出が厳しくなってきた。
5月15日にQ3、Q4の後、上位12台がセミファイナルに進み、その後、トップ6によるファイナルが行われる。