フォルクスワーゲン・モータースポーツは、今週末開催のWRCポルトガル戦に向けて、モチベーションを一層高めている。昨年のポルトガル戦は、ヤリ‐マティ・ラトバラ、セバスチャン・オジエ、アンドレアス・ミケルセンが1−2−3フィニッシュを果たした上に、パワーステージでもトップ3タイムを独占。合計122ポイントと、WRC史上初となる獲得可能な最高ポイントをマークした。
ドライバーズ選手権首位に立つセバスチャン・オジエは、前戦アルゼンチンではまたしても勝利を逃したが、このポルトガルは相性のいいイベント。これまでに4勝をマークしており、今回勝利すれば、マルク・アレンが持つ記録に並ぶ。「ポルトガルに向けての準備は万端。初めてWRC勝利をマークした、自分にとっての節目のイベントでもある」とオジエ。
「今年勝てば、かのマルク・アレンの記録に並ぶので、さらにモチベーションが高まるが、ラリー中はそのことは考えない。ポルトガルのファンは情熱的だし、パワーステージとなるファフェは、最高のハイライトとなるだろうね」
一方、メキシコから続く連勝を狙ったアルゼンチンでは、ラリーをリードしていながら悔しいコースアウトに泣いたラトバラ。昨年制したポルトガルで再びペースを取り戻したいところだ。
「昨年のポルトガルでは、最後の最後までセバスチャン・オジエと接戦になり、僕らが制した」とラトバラ。
「もちろん、今年も同じリザルトを狙いたい。もしドライなら、適切なコンパウンドを選ぶのが鍵になる。特に土曜日のステージは距離が長いからね」
アルゼンチンではポディウムに上がり、ドライバーズ選手権では激化する2位争いに絡んでいるミケルセンは「アルゼンチンでの3位は、この先に勢いをつけていくためにもとても重要だった」とコメント。
「ポルトガルではここ数年、いいリザルトを残しているので楽しみにしている。ルートは昨年とほぼ同じなので、これをどのように活かしていくか考えようと思っている。ポロR WRCは2015年にすごくいい走りをしたので、自信を持っている。1-2-3フィニッシュを決められたのは、ただの偶然じゃない。ポルトガルでは、ドライバーズ選手権2位浮上が目標だ」