全日本ラリー選手権のJN6クラスで活躍する奴田原文雄が、ラリー経験者向けラリースクールを開講することを発表した。中級・上級へのステップアップを目指すラリー競技参加経験者を対象とし、全日本ラリー参戦を視野に入れた開催場所を選定し、1泊2日で行われる実践的な内容となる。
1日目の座学講座では、スタート、アクセルワーク、ブレーキ、ライン取り、シフト操作、クルマの挙動制御、荷重移動、コーナーリング理論、天候の変化や路面状況に応じた対応など、まずは机上で説明を行う。また、ラリー特有の事象、ペースノート作成、ステージ中でのタイヤ交換、給油作業、リエゾン区間など、実際のラリーに関わるあらゆることに関して質疑応答を行い、受講者それぞれの課題を探る。
2日目の実技講座では、座学で学んだことを実際に体験することが基本となる。異なる路面でのスタート方法や、パイロン目標の荷重移動、ドライビングテクニックなど、細かいカリキュラムを用意。また、コ・ドライバーはペースノート作成を学び、林間コースなどで実際に確認しながらノートの課題を改善していく。
2016年度は5回の開催が予定されている。第1回は7月23〜24日の日程で、ラリー北海道への参戦を想定したカリキュラムとなっている。北海道帯広市内で講義を受けた後、陸別サーキットでダート走行を行う。第2回は、10月1〜2日の日程で長野県内で開催予定。こちらは新城ラリー向けのターマックラリーを対象としたスクールとなる。
本ラリースクールには、トヨタテクノクラフトや横浜ゴムもサポート企業として名を連ねている。参加要項などの詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。