ERC第4戦アゾレスラリー(ポルトガル、グラベル)はポルトガル領アゾレス諸島最大の島、サンミゲル島で6月2日に開幕。この日は予選に続いて4SSの走行が行われ、2015年チャンピオンのカエタン・カエタノビッチ(フォード・フォーカスR5)が首位に立った。カエタノビッチは開幕ステージでベストタイムを叩き出した後、SS2では地元の強豪、リカルド・ムーラ(フィエスタR5)にリードを許したが、SS3で会心の走りを見せて首位を奪還した。
ここまではドライのコンディションだったが、大西洋中部特有の変わりやすい天候はこの日最後のスーパーSSを走行する頃には豪雨を降らせる。ここでは、新進気鋭の若手、ラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)がベストタイムをマークする活躍を見せ、この日はカエタノビッチにわずか1秒差の総合2位で折り返した。アゾレス初参戦のアレクセイ・ルキヤナク(フィエスタR5)は、予選ステージでトップと順調な滑り出しを見せたが、SS1でサスペンションにダメージを負い、13秒をロスする。しかし、自身で修復して臨んだSS3ではベストタイムをマーク。SS4ではスライドしてバリアにヒットするアクシデントもあったが、総合3位でこの日を折り返した。
ERC2はヴォチエッチ・シュカーラ(スバルWRX)、ERCジュニアはマリヤン・グリエベル(オペル・アダムR2)がトップに立っている。
レグ1は3日金曜日に後半セクションとなる6SSの走行が行われる。