今週開催されるWRCサルディニア戦に向けて、Mスポーツのマッズ・オストベルグは、グラベル戦で苦戦しているペースアップに挑む。
サルディニアのサンディな路面は走行順への影響が大きく、シーズン序盤から連続でポイントを重ね、ドライバーズ選手権では現在3位につけるオストベルグにとっては、大きな懸念材料だ。実際、アルゼンチン、ポルトガルでは5位、7位とペースが上がらない事態に苦しんでいる。
そのオストベルグは先週開催されたノルウェー選手権イベントにフォード・フィエスタR5 EVOで参戦して優勝を飾っており、自信を取り戻してサルディニアに挑む構えだ。
「シーズンも中盤にさしかかり、ここからはもっと速さを高めていきたい」とオストベルグ。
「ポルトガル以降、チーム内部でたくさんの話し合いを持ってきた。プレイベントテストでは新しいことも試してみたが、かなり期待できるので、サルディニアで活かしていきたい。走行順が3番手で路面の砂利掃きをしなくてはならないが、いつも通り全力で挑んでいく」
一方、若きチームメイトのエリック・カミリは、WRCポルトガルで自己ベストの5位フィニッシュを決めたばかり。ペースノートシステムの強化に取り組んでいるというカミリは、昨年はWRC2部門で参戦したサルディニアでもこの勢いを成長につなげたいところだ。
「ポルトガルでいい走りを見せられたので、サルディニアでもこの流れを続けていきたい」とカミリ。
「昨年はWRC2部門に参戦したが、いいタイムも出せているので、今回もポジティブな内容を収めたい。モンテ・ラーノのようなステージでは経験が求められるので、まだトップリザルトに挑める状態ではないと思う。修業を続けてWRCレベルでのスキルを積んでいくことが今回の目標だ」