ペターvsエクストロームのバトルはさらに白熱!! – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ペターvsエクストロームのバトルはさらに白熱!!

©PSRX/McMaster/Monster/McKlein

2014年、僕らは開催初年のFIA世界ラリークロス選手権で、46ポイント差をつけてタイトルを獲得した。2015年、シリーズ2位との差は26ポイントに縮まった。今年、僕とエクストロームが激しいバトルを展開しており、タイトル争いはさらに激化している。

11年間、金メダルを味わっていなかったので、2014年に世界チャンピオンになれたことは、本当に素晴らしい気持ちだった。3つめの世界タイトルを獲得した去年も、本当に感激したよ。いま、2016年タイトルは手の届くところにあるという実感は大いに感じている。エクストローム、クリストファーソン、ローブ、その他のドライバーたちも油断はできないけれどね。

ひとつ確かなことがある。今シーズンは、これまでにないほど接戦となり難しい戦いになるってことだ!

北欧連戦を前に、スウェーデンのマティアス・エクストロームが選手権首位に立っている。今季は全12戦が予定されているが、エクストロームは今、僕に5ポイント差をつけている。その他のドライバーは30ポイント以上離れているから、エクストロームが強敵だということがよく分かる。

PSRX

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エクストロームと僕はライバル同士だが、お互いをリスペクトしてもいる。チーム単位で見ても、それは同じだ。相手チームの仕事ぶりを、とても尊敬している。なぜかって? 僕らは成功を収めるために、似たようなことをたくさんしているからだ。イベントの前に全力で準備に取り組み、自信を持った戦略を立てて、それに挑む。コースの中でも外でも、お互いの存在を尊重している。レースの前後には状況を分析し、マシンや装備を常に開発し、決して満足しない。

喜びも苦難にも、満足することはない。だからチームはいつまでたっても山のような作業を抱えることになるけど、それがリザルトにもつながる。そしてリザルトはマティアスも僕も、チームにとっても生き甲斐だし、そのために戦っている。

心から正直に言えば、マティアスとのバトルはたまらなく好きなんだ!2016年の世界ラリークロス選手権は、強豪がこぞってフル参戦に乗り出し、とてもハイレベルな戦いになっている。エクストロームに挑むためには、ミスは決して許されないし、日々、マシンやドライバーは成長していかなくてはならない。

前回のリッデンヒル戦には、特に興味深い点がある。ラリークロスの聖地とも言われる伝統のコースで、コースレコードが5回更新されているんだ。ここ2年で予選のタイムは6.7秒、ファイナルは9秒も縮まっている。

6 laps:
2014 Bakkerud 4.25,4
2015 Solberg 4.25,0
2016 Ekström 4.16,4

4 laps:
2014 Solberg 2.58,9
2015 Ekström 2.56,1
2016 Solberg 2.52,2

僕の予想では、エクストロームと僕のバトルは最高潮のレベルにまで、そして最終戦まで続くと見ている。そして、その他のドライバーもここに入り込んでくることもあるかもしれない。今シーズンはまだ、3分の1しか終わっていないからね。

11月27−28日に開催されるアルゼンチンでの最終戦で、すべてが決まる。マティアスは10月にDTMとラリークロス戦が重なっており、DTMに出なくてはならないと表明している。先週のリッデンヒルで説得したが、まだハッキリ決断することができないようだった。

ペター・ソルベルグ・ワールドラリークロスチームは、他のチームとはかなり違う。自分たちのスポンサーたちと一緒に目標に向かって挑んでいることを、心から誇りに思っている。これまで29回行われてきたファイナルレースのうち、僕らは優勝9回、ポディウムは21回獲得している。

シリーズはここから地元北欧戦に突入。戦いは一層激しくなるよ!



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