WRC第6戦イタリアは競技2日目を終えて、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが首位を快走し、後続とのリードをさらに広げた。総合2番手はヤリ‐マティ・ラトバラ、3番手にはセバスチャン・オジエとフォルクスワーゲンの2台が続いている。
この日行われたのはSS10〜15。3ステージを2度ずつ走行する構成で、SS総距離は177.70kmと、ラリーの山場となる。オープニングステージとなったSS10ではヒュンダイのケビン・アッブリングがWRCで初めてのベストタイムを獲得した。SS11はフォードのオィット・タナック、SS12はMスポーツのマッズ・オストベルグと、目まぐるしくSSウイナーが変わる展開となった。ヌービルはその間も首位を堅持していたが、SS12を終えた段階で2番手ラトバラとの差は2.9秒にまで縮まっていた。サービスを挟んで午後のSS13でヌービルは渾身のアタック。ベストタイムをたたき出して、SS5番手タイムだったラトバラとの差を合計13.7秒にまで広げることに成功した。続くSS14ではラトバラが逆襲の一番時計をマークするが、ヌービルも0.8秒差のSS2番手で食らいつき、ふたりの差は12.9秒に。そしてこの日の最終ステージ、SS15もふたりの一騎打ちとなった。44.26kmを制したのはヌービルで、ラトバラは3.2秒の2番手タイム。これにより、ふたりの総合タイムでの差は16.1秒まで拡大することとなった。総合3番手のオジエはこの日を終えて1分15秒差と上位2台に水をあけられている。
最終日はSS16〜19の4SS。距離は40.26kmと短いが、上位陣ふたりのトップ争いとともに、出走順のハンデがなくなる最終日に、オジエが上位との差をどこまで差を詰められるかにも注目だ。SS16は、日本時間の12日15時27分スタート予定。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | 3:07:35.2 |
2 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +16.1 |
3 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:15.0 |
4 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20 WRC | +2:19.2 |
5 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +4:50.6 |
6 | ヘニング・ソルベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +5:32.4 |
7 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタRS WRC | +5:38.5 |
8 | ティーム・スニネン | シュコダ・ファビアR5 | +6:49.0 |
9 | ヤン・コペッキー | シュコダ・ファビアR5 | +8:08.3 |
10 | ニコラス・フックス | シュコダ・ファビアR5 | +8:10.5 |