WRC第6戦イタリアはすべてのSSを終了し、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが逃げ切って自身2勝目、今季初勝利を獲得した。2位はヤリ‐マティ・ラトバラ、3位はセバスチャン・オジエとフォルクスワーゲン勢が続いている。
最終日に設定されたステージはふたつのSSを2度走行する計4SS。SS走行距離は40.26kmと短く、首位のヌービルはなんとか逃げ切りたいところだが、16.1秒差で追いかけるラトバラも諦めてはいない。この日最初のステージとなるSS16でベストタイムを獲得したのはヌービル。このステージだけでラトバラに3.1秒差をつけて突き放しにかかる。ヌービルは続くSS17でもラトバラのタイムを上まわり、この時点でラトバラはリスクを避けて2番手をキープすることを明言した。ヌービルはSS18では再びの一番時計をマーク、リードを盤石なものとして、最終ステージを慎重に走り切った。2014年の第9戦ドイツ以来となる自身2勝目だ。2位はラトバラ、3位はパワーステージでベストタイムを獲得したオジエが入った。
4位はヒュンダイのダニ・ソルド、5位にはDMACKのフィエスタを駆るオィット・タナック、6位にMスポーツのエリック・カミリ、7位はヘニング・ソルベルグ(フォード)となっていえる。ようやくの2勝目を挙げたヌービルは昨年から不振が続いていただけに、今回の勝利で浮上のきっかけをつかめるか、注目が集まる。次戦は6月30日から7月3日にかけて開催される第7戦ラリーポーランド。フィンランド顔負けの高速グラベルステージが大きな特徴となっており、ヘッドクオーターは例年どおりミコワイキに置かれる予定。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | 3:35:25.8 |
2 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +24.8 |
3 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:37.8 |
4 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20 WRC | +2:54.0 |
5 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +5:26.4 |
6 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタRS WRC | +5:59.8 |
7 | ヘニング・ソルベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +6:22.2 |
8 | テーム・スニネン | シュコダ・ファビアR5 | +8:57.4 |
9 | ヤン・コペッキー | シュコダ・ファビアR5 | +9:47.0 |
10 | カール・クルーダ | フォード・フィエスタR5 | +13:28.5 |