全日本ラリー選手権第5戦モントレーは2日目午前中の日程を終了。昼前に嬬恋村一帯を襲った豪雨により、トップの勝田を追う奴田原と新井が揃ってリタイアを喫するという波乱の展開となった。
浅間サーキットでの短距離SSを2回走行して迎えたSS14、大前須坂の上りで波乱は起きた。上位陣のスタート前に豪雨が襲い、スバルWRX STIの勝田は走り切ったものの、6.8秒差で追いかけていた奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)と、13.4秒差の3番手につけていた新井敏弘はともにリタイアを喫することとなった。奴田原はハイドロプレーニングによりコースオフ、その際にサスペンションを傷めてしまいリタイア。一方の新井もハイドロプレーニングでクラッシュを喫し、ステージこそ走り切ったものの、リタイアすることを決めた。
雨は次第に弱まったものの、その他の上位陣は軒並み厳しいタイム。天候の助けも得て、三菱ランサーエボリューションの吉澤哲也が総合9番手から2番手にジャンプアップ。
SS15までを終えて、JN6クラスの上位は勝田、吉澤、吉澤と同じタイムの2番手に高山仁(スバルWRX STI)というオーダーになっている。
JN5はスバルBRZの鎌田卓麻、JN4はスバルBRZの平塚忠博、JN3はトヨタ・ヴィッツRS G’sの天野智之、JN2はスズキ・スイフトスポーツの田中伸幸、JN1はマツダRX-8の中村晃規というオーダーになっている。
モントレーは残すところ2SS。間もなく終盤戦がスタートする。