ERC第5戦イプルーラリー(ターマック)は今週末、ベルギーのイプルーで開催される。
1965年に初開催され長い歴史を誇るイプルー戦は、ERCの中でもビッグイベント。大物ドライバーのエントリーも多く、その筆頭が地元ベルギーのフレディ・ロイクス(シュコダ・ファビアR5)。同イベントでの勝利は11回(4連覇含む)を数える強豪だ。一方、激しいタイトル争いを展開しているアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)は、シリーズリーダーのカエタン・カエタノビッチがスキップする今戦でポイント差を詰めていきたいところだ。1974年からERC開催を続けているイプルー戦。スタートとフィニッシュ、サービスエリアはイプルーの市街地、グロート・マルクトに設定され、高速のターマックステージ17SSで争われる。
6月23日には19時半(現地時間)から4.79kmの予選ステージが行われ、今季ERC初参戦のブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 R5)がトップタイムをマーク。ウエットコンディションと見られていることからアドバンテージを得るために先頭走行をチョイスした。セカンドベストはロイクス、ヤロミール・タラバス(ファビアR5)が続いた。ルキヤナクは7番手タイム。一方、シトロエンDS3 R5でエントリーしているステファン・ルフェーブルは、テストでエンジンにダメージを負ったため、予選ステージを走行しなかった。ルフェーブル車はエンジンを乗せ換えて競技スタートに臨む予定だ。またエントリーリストに名を連ねていたオィット・タナックは、マシントラブルのためスタートを見送る。
また既報の通り、ヒュンダイ・モータースポーツは開発中のヒュンダイi20 R5をコースカーとして投入。ケビン・アッブリングとともに登場し、サービスパークでも注目を集めた。