アブダビ・トタルWRTは今週のラリーポーランドに、クレイグ・ブリーンとステファン・ルフェーブルをエントリーさせる。このラインナップでWRC戦に挑むのは初めて。
チームにとって今季4度目のWRC参戦となるポーランドは、若手のふたりでポディウムフィニッシュを目指す。ブリーンとルフェーブルの若手組は、ポーランド参戦に向けて特別メニューの体力トレーニングを実施。マシンを走らせるPHスポールのエンジニアは過去2年間のデータを使い、ポーランド向けのセットアップを煮詰めてきた。月曜日に両ドライバーはテストを実施し、ファインチューニングを行った。
「ラリーポーランドは好きだし、数年前にはジュニアWRCで勝利を飾った」とルフェーブル。
「昨年はメカニカルトラブルでリタイアしたが、WRC2で首位争いをしていた。ポーランドにWRカーで参戦したことがないので、今年はもう少しコンディションに合わせるのに時間がかかるかもしれない。できるだけ早く、ポルトガルのようなパフォーマンスレベルに戻すことが目標だ。クレイグとチームメイトとして挑むこともうれしい。今季も序盤はクリス(ミーク)と一緒に参戦したことで、いい目安になった。今回は一緒に取り組む形になるが、テクニカル面ではいい前進が果たせると思う」
一方、WRC参戦はスウェーデン以来となるブリーンは「スウェーデンから長かったよ! でもERCではアイルランド戦で勝利を収め、2017年型WRカーのテストにも参加するなど忙しく過ごしていた」と語る。
「シトロエン・レーシングの開発チームと一緒に仕事ができるのは、素晴らしい機会。でも、WRCの競技に戻れてうれしいよ。ポーランドは2013年にERC部門で一度参戦したことがあるだけ。その時はずっと雨で、キャンセルになったステージも多かったから、あまり経験は得られていない。グラベルでの経験も多くないので、自信をつかむまで時間がかかると思う。ステファンと一緒に参戦するのは初めてだが、団結してチームのためにいい結果を持ち帰りたい」