100周年を迎えた米国のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが6月26日に行われ、230 SAMURAI SPEEDからトヨタ8614R-60で参戦した日本の奴田原文雄は、12分33秒139でフィニッシュ。タイムアタック2プロダクションクラス5位に入った。奴田原のパイクス参戦は4年ぶり。
全参加者の中でも最もローパワーと言われるマシンでの挑戦となった奴田原は、4日間の公式練習で、徹底的にスムースなドライビングスタイルを検証すると同時に、決勝に向けてチーム一体となりセッティングを煮詰めた。
6月26日の決勝当日、ゼッケン230のサムライデザインを纏った86は、午後2時43分にスタート。勾配がさほどきつくなく高速コースであるロワーセクションはライバルマシンに引けを取らない走りを見せたものの、ミドル、アッパーセクションと急勾配が続くセクションではパワーの差は如何ともしがたく、12分33秒139でチェッカーを受けた。「無事に走り切ることができてほっとしています。」と語る奴田原。
「やはり、パワー不足は否めませんでしたが、これは走る前からわかっていたことなので可能な限りスムースで丁寧な走りを心がけました。来年は優勝争いに加わることができるようなマシンで参戦したいと思っています。最後に応援していただいたファンの皆さま、そしてご支援いただきましたスポンサー企業の皆様に心から感謝いたします。」