6月30日に開幕したWRCポーランド。この日はショートのスーパーSS1本だけが行われ、前戦イタリアを制したティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が首位発進を決めた。
本拠地ミコワイキ周辺は、レッキからシェイクダウンまで快晴が続きドライコンディションとなっていたが、本格的な競技が始まる7月1日は雨が予報されている。
選手権リーダーとして、金曜日と土曜日は一番手でステージを走行することが決まっているセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン)は、ルーズグラベルを掃かなくてはならずにタイムロスが強いられる。しかし、コンディションがウエットになれば、その影響は小さくなる。
「まず、ドライの場合は間違いなく理想的な順番ではない。だから、空を見ながら雨が降ることを願っているんだ」と語るオジエには、今戦ではポーランド戦3連覇がかかる。
「このラリーは高速だから、テクニカルなラリーよりも先頭走行の影響は少ない。もしドライのままなら、サルディニアだったらキロ当たり0.8秒はロスしていた。でも雨なら、いいタイムを出せる希望も出てくる。理想的なのは、夜の間に雨が降ること。そうすれば路面は湿ったまま、日中は雨が降らずに観客は観戦をより楽しめる」
「自分にアドバンテージがある状況は望んではいないが、ディスアドバンテージが減ればいいのにとは思う。いずれにしても、いつもどおりベストを尽くすだけだ」