7月1日から開催される全日本ラリー選手権第5戦「2016 ARKラリー洞爺 Supported by Sammy」に、GT86 CS-R3で参戦するヘイキ・コバライネンが、日本での初ラリーについて意気込みを語った。
「ラリーは大好きだけど、これまで数戦を走った経験しかない。直近の参戦は2年前に出たフィンランド選手権のアークティックラリーだね。GT86のフィーリングはとても良いよ。砂川でのテストも含めて、距離をたくさん走れたわけじゃないけれど、とにかくドライブが楽しいんだ」
これまで4輪駆動のラリーカーをドライブしてきたコバライネンにとって、後輪駆動車でステージを走るのは初めての経験となる。
「GT86の後輪駆動というのは、僕がこれまで乗ってきた4輪駆動車とはかなり挙動が違う。スタートしてからしばらくは慣れるための時間が必要かもしれないね。でも、大きな問題にはならないと思う」
前戦福島では、ラリー本番の参戦は叶わなかったものの、レッキには参加している。
「福島でレッキした時は、かなりスローなステージにちょっと驚いたんだ。でも、洞爺のステージはかなりハイスピードだった。1カ所マディでスリッパリーなステージがあったから、そこは注意が必要だろう」
実は、これまでフィンランド人コ・ドライバーと組んで参戦していたため、コバライネンが英語のペースノートでラリーを走るのは今回が初めてになるという。
「レッキは問題なく行うことができたよ。とても良いペースノートがつくれたと思う。これまで、僕はフィンランド語でペースノートを作ってきたんだ。今回、初めて英語でのペースノートになるけど、僕の妻はイギリス人で100%英語でコミュニケーションを取っているし、問題はないと思っている」
JN5にエントリーしたコバライネンだが、選手権ポイント外での参戦となる。それでも、大好きなラリーに出られるのが楽しみで仕方がないと語っている。
「今回の目標はアクシデントを起こさずにフィニッシュすること。そして、いくつかのステージで良いタイムを記録したいね。でも、僕らがどれくらいコンペティティブか、現時点ではまったく分からない。だから、実際に走ってみて、ライバルとどれくらい戦えるのか、比べるのも楽しみだよ。とにかく、新しいマシン、新しいチーム、新しいラリーを、心からエンジョイしたいね」