富士重工業は、FRレイアウトと水平対向エンジンを組み合わせたスポーツカー「SUBARU BRZ」に大幅改良を施し、8月1日より発売する。
2012年2月の発表以来となる今回の大幅改良では、パワーユニットからシャシーに至るまで全性能を進化させることで、走行性能を飛躍的に向上。新デザインのフロントバンパーや、LEDを光源とするヘッドランプとリヤコンビランプの採用によりスポーティさを強調したエクステリアとしたほか、インテリアにも大幅な質感向上が施されている。
パワーユニットは、エンジン本体と吸排気系を改良するとともに、シリンダーヘッドとブロック結合部の剛性を強化。これにより最高出力は5kw(7ps)、最大トルクは7Nm(0.7kg・m)向上した。さらに、ファイナルギヤ比も加速性能を向上する方向へと見直されている。
ボディ全体の剛性も強化され、足まわりはコイルスプリングのバネレート変更、ダンパー内部構造及び減衰力変更、リヤスタビライザー径の変更などを行うことで操舵応答性と操縦安定性、乗り心地を向上。しなやかで上質な乗り味を実現しているという。
今後、「bremboブレーキ」と「SACHSダンパー(ZF社製)」を採用した最上級グレード「GT」の発売を2016年秋に予定し、さらに「GT」をベースとした特別仕様車「Yellow Edition」(100台)の先行予約を7月7日より開始する。