6月26日木曜日、WRC第7戦ポーランドが開幕した。この日は約34kmを走行する計3SS。最後のSS3はホストタウンであるミコワイキで行なわれる2台同時走行のスーパーSSとなっている。
14.54kmのSS1でトップを獲ったのはフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエ。0.5秒差でチームメイトのアンドレアス・ミケルセンが続き、3番手にはシトロエンのクリス・ミークというオーダーとなった。地元ポーランドのロバート・クビカ(フォード)は「うまくリズムに乗るのが難しいステージだった。でも悪くはないよ」と4番手タイムを刻んだ。目下オジエ唯一のライバルと言ってもいいヤリ‐マティ・ラトバラは「グリップが得られない」と、オジエから11.6秒遅れの10番手スタートとなった。
続くSS2では後方スタートの利を活かしたヒュンダイのユホ・ハンニネンがトップタイムを獲得。2番手にミケルセン、3番手にオジエとフォルクスワーゲン勢がつけている一方、ラトバラは8番手タイムと精彩を欠くタイム。コーナリングに問題があると語っている。2009年にこのラリーポーランドで勝利を挙げたフォードのミッコ・ヒルボネンも波に乗れず9番手タイムに終わっている。
この日最後のステージは2台同時走行のスーパーSS。オジエは2.5kmと短いステージにもかかわらず、2番手に2.7秒と大きく差をつけてベストタイムを獲得した。その2番手にはリズムを取り戻しつつあるラトバラ、3番手にはダストに悩まされながらもハンニネンつける結果となった。
初日を終えた段階でトップはオジエ、2番手にはミケルセン、3番手にはコンスタントにタイムを刻んだミークがつけている。
SS4から始まる27日金曜日は、3本のSSを二度走行し、ミコワイキのスーパーSSを加えた計7ステージ。SS5〜8は隣国リトアニアに舞台を移して行われる。1日をとおして12〜17kmと短めのステージが連続する構成だ。SS4スタートは日本時間27日、16時10分の予定。
【SS3後暫定総合順位】
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン)17:49.2
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+2.8
3:K.ミーク(シトロエン)+7.0
4:J.ハンニネン(ヒュンダイ)+7.8
5:M.オストベルグ(シトロエン)+8.9
6:T.ヌービル(ヒュンダイ)+21.1
7:H.パッドン(ヒュンダイ) +23.2
8:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) +23.5
9:M.ヒルボネン(フォード) +29.4
10:M.プロコップ(フォード) +31.0