ERC第6戦イプルーラリー(ベルギー、ターマック)は6月21日、競技最終日となるレグ2の13SS、190.02kmの走行が行われ、地元ベルギーのベテラン、フレディ・ロイクス(シュコダ・ファビアS2000)が、今イベント9回目の勝利を飾った。
初日を首位で折り返したプジョーラリーアカデミーの新鋭、ケビン・アッブリング(プジョー208T16)に対し、24.8秒差の2位から2日目をスタートしたロイクス。しかしそのアッブリングは、フランス国境近くに設定されたSS13で、メカニカルトラブルによりリタイアを喫してしまう。これで首位に浮上したロイクスは、2位以下を1分以上引き離しての圧勝を飾った。
「信じられない気持ちだし、この快挙を次に誰かが果たすには、かなりの年月がかかると思うよ」とロイクス。「ケビンとは素晴らしいバトルだったので、午後、それができなくなって寂しかったよ。来年は、イプルー10勝目を目指してまた参戦する。そしたらここでの参戦は終わりになるかもしれないね。今週末、僕をお追いにプッシュしてきた若手にもチャンスを与えたい」
2位にも、地元ベルギーのセドリック・チェレイン(フォード・フィエスタR5)が入った。チェレインはERC戦初ポディウム。3位にはセップ・ウィガン(シュコダ・ファビアS2000)が食い込んだ。
選手権リーダーのエサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアS2000)は、SS9でクラッシュ。ラッピとコ・ドライバーのヤンネ・フェルムは病院に搬送されたが、検査の結果、無事が確認されている。選手権2位のクレイグ・ブリーン(プジョー208T16)もリタイアしているため、ラッピはブリーンに33ポイント差をつけての選手権首位を維持したままシーズン前半を終了した。
プロダクションカップはアンディ・ルフェーブル(三菱ランサーエボリューションX R4)、2WDカップはケビン・デマエルシャルク(プジョー208 R2)と、いずれもベルギー勢が制した。
ERCはここから後半戦に突入。次戦、第7戦ラリーエストニア(グラベル)は7月17−19日に開催。