先週開催されたWRCフィンランド、2度目の参戦に挑んだMスポーツのエリック・カミリは、SS14の高速左コーナーでワイドに膨らみ、ディッチにはまって転倒を喫した。カミリ自身の分析によれば、コースオフした時点での時速は130kmにも達し、自身のキャリアの中でも最も大きなクラッシュだったという。
このアクシデントの原因について、何が悪かったのかを振り返ったカミリは、レッキで作成したペースノートを当日の朝に修正したことではないかと指摘している。
「初日はペースノートはOKだった。レッキの2日目、フィンランドの道を理解し始めてから作ったノートだったからね」とカミリ。「でも、(クラッシュした)SS14は、一番最初にレッキをしたステージで、自分のノートはあまりよくなかった。土曜日の最初のステージ、オウニンポウヤでは、自分たちが“マイナス”と記載したコーナーが、WRカーでは実際は“プラス、プラス”、時には全開だったところもあったんだ」
「自分たちが作ったノートは速度が低すぎたから、ノートを修正することに決めた。でも、実際は、SS14のあのコーナーは本当に“マイナス”だった。それでクラッシュしたんだ」
「ポーランドも速度域は高いが、コーナーは少ない。フィンランドでは、速さも、コーナーも、コース脇の木も、ジャンプもすべてある。一番感動的なイベントだよ」
「フィンランドに来る前から、自分たちにとっては難関だと分かっていた。スウェーデンと同じだ。シェイクダウンではプッシュして、(ヘイデン・)パッドン、(ティエリー・)ヌービル、(マッズ・)オストベルグといったドライバーと同等のペースを出せていた。初めてのトライにしては悪くないし、予想以上だった。たぶん、自信を持ちすぎたか何かで、クラッシュしたんじゃないかな」