APRC第3戦インターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランドは6月21日、レグ1に設定された10SS・118.6kmの走行を終え、昨年のERC王者、ヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアS2000)が、この日6SSでベストタイムをマークして首位につけた。
「今日は順調だったが、明日もプレッシャーを与え続けて、後続の進捗に気をつけなくてはならない」というコペッキーは、オーストラリア初上陸。「押さえすぎると集中力が途切れやすくなってしまうから、何が起こるか分からない」
チームMRFのチームメイトで昨年のAPRC王者、ガウラブ・ギルは、インドからオーストラリアに向かう途中、ビザ発給のトラブルが発生。到着がセレモニアルスタート当日まで遅れるハプニングに見舞われたが、SS1、SS3でベストタイムをマークした。しかし、SS4でサスペンションリンクに異変を感じた直後、左コーナーで車体が傾き、バンクに叩きつけられた後、2回転倒。がけを30m落ちたところで停車した。ギルとコ・ドライバーのグレン・マクニールは無事だったが、マシンのダメージは深刻でイベントから撤退となった。
これで2位に浮上したのは、併催のオーストラリア国内選手権枠でエントリーしているルノー・クリオのスコット・ペダー。同じく国内戦ライバルのブレンダン・リーブス(マツダ2)が3位につけている。日本の増村淳(三菱ランサーエボリューションX)は、総合7位。
APRC部門で2位に浮上したのは、地元強豪のマーク・ペダー(三菱ランサーエボリューションX)だが、コペッキーとの間には3分半近くの大差がついている。クスコレーシングから参戦しているマイケル・ヤング(プロトン・サトリアネオ)は、APRC5位。
レグ2には6SS・118.37kmが設定されている。