8月18日に開幕するWRCラリードイツに向けて、昨年は母国ラウンドでついに勝利を果たしたフォルクスワーゲン勢は、連覇に向けて士気を高める。
今季最初の本格舗装戦、昨年は、セバスチャン・オジエ、ヤリ‐マティ・ラトバラが1‐2フィニッシュ。そして、チームメイトのアンドレアス・ミケルセンが残るポディウムに上がり、フォルクスワーゲン勢が表彰台を独占した圧勝だった。この3人は現在、ドライバーズ選手権でもトップ3を占めている。
ここまでのグラベルラリー連戦で、先頭スタートのためグラベル掃除を強いられてきたオジエ。「ラリードイツはいつも楽しみだが、今回はいつもよりもその気持ちが大きい」と語る。
「グラベルでの難しい状況から解放されて、ようやく現実的に優勝を狙うことができるからね。だから、昨年のような優勝を今年も果たしたい気持ちがとても高い。フォルクスワーゲンの母国ラウンドだから、ファンの前で最高のパフォーマンスを披露するためにチームが一丸となって臨んでいる。テストもとても順調に進んだ。晴れの日や小雨の日もあったので、ポロR WRCのセッティングや、ミシュランの新しいウエットタイヤを様々なかたちで試すことができた」
自身の母国ラウンドとなった前戦フィンランドでは、3連覇を逃して悔しい2位に終わったラトバラ。ラリー後は現行型、そして2017年型のポロR WRCのテストに時間を費やしていたという。
「フィンランドでは、自分のアウディ・クワトロでヒストリックラリーにも参加したよ。とても楽しめたね。ドイツに向けての準備はすでに整っている。昨年はセバスチャンがとても強かったが、自分も2位に入り全体としては満足している。今年もポディウムを独占できたらいいね」
ドライバーズ選手権2位でドイツ戦を迎えるミケルセンは「ラリードイツは、いつも素晴らしいチャレンジ」と気合いを見せる。
「今年は、新しいステージもあるので、とてもワクワクしている。パンツァープラッテはこのラリーのハイライトだから、いつも楽しみにしている。フォルクスワーゲンの母国戦なので、もちろんとても特別なラリーだけど、準備としてはいつもと変わらない。昨年のポディウム独占を今年も果たすのは難しいと思うが、もちろん僕らは挑んでいくよ」