WRC第9戦ドイツはすべてのステージを終えて、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが今季3勝目を獲得した。オジエの勝利は第2戦スウェーデン以来。2位はヒュンダイのダニ・ソルド、3位にはチームメイトのティエリー・ヌービルが入った。
この日に残されたステージはSS15〜18の4SS。14.79kmと14.84kmのステージをそれぞれ2度走行する構成となっている。オープニングのSS15では2番手を争うミケルセン、ソルド、ヌービルが激突。ソルドがベストタイムをたたき出し、ヌービル、ミケルセンと続いた。これでソルドは総合2番手に浮上、2.5秒差でミケルセン、さらに0.6秒差でヌービルが追いかける展開となった。続くSS16はヌービル、ソルド、ミケルセンの順でトップ3フィニッシュ。ベストタイムのヌービルが総合3番手に浮上し、ミケルセンは4番手にドロップすることとなった。2番手ソルドと3番手ヌービルの差は2.7秒、ヌービルと4番手ミケルセンの差は1.4秒。依然として2番手争いは続く。しかしSS17は観客が立ち入り禁止エリアにいたためにキャンセルに。ひとり走り切ったエリック・カミリのタイムが全員に与えられることとなった。
残るは最終ステージ、SS18。ここをオジエは慎重に3番手タイムで駆け抜け、自身通算35勝目、今季3勝目を獲得した。ヌービルは2位を狙って渾身のアタックでパワーステージを制したが、ソルドはヌービルの2.6秒差でフィニッシュ。この結果、0.1秒差で2位はソルド、3位にヌービルという幕切れとなり、ヒュンダイが2-3フィニッシュを達成している。アンドレアス・ミケルセンは4位でラリーを終えた。
次戦は第10戦として予定されていた中国がキャンセルとなったため、ひと月以上のインターバルを経て第11戦のツール・ド・コルス(9月29日〜10月2日)となる。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 3:00:26.7 |
2 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20 WRC | +20.3 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | +20.4 |
4 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +27.2 |
5 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイi20 WRC | +3:34.8 |
6 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +4:31.2 |
7 | エサペッカ・ラッピ | シュコダ・ファビアR5 | +8:36.8 |
8 | ポンタス・ティデマンド | シュコダ・ファビアR5 | +8:52.5 |
9 | ヤン・コペッキー | シュコダ・ファビアR5 | +9:44.2 |
10 | アルミン・クレマー | シュコダ・ファビアR5 | +10:10.6 |