ラリーイタリア、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合優勝
「天にも昇るような気持ちだよ! この勝利は、間違いなく自分のキャリアで最もタフなひとつだ。デイ1からジュリアンと僕は限界まで攻めた。ヤリマティ・ラトバラにプレッシャーをかけるためには、この暑さと、とにかくスリッパリーな道で、リスクを負わなくてはならなかった。最終的にそれが報われ、僕らが勝った。シーズンの折り返しで選手権をリードできると思うが、だからといってリラックスできるわけじゃない。今のヤリマティはトップの走りを身に付けている。でも、他のドライバーのことも注意しているよ。マッズ・オストベルグは素晴らしかったし、アンドレアス・ミケルセンもパワーステージを制して、よくやったね!」
ヤリマティ・ラトバラ/総合3位
「3位の順位をそれほど喜ぶことはできない。金曜日からリードして、勝利に向けていいチャンスを握っていた。土曜日に横滑りしてパンクしたことで、望みがなくなってしまった。マイナートラブルもいくつかあった。日曜日はマッズ・オストベルグに追いつこうとしたが、彼のリードは大きすぎた。でもパワーステージではボーナスポイント2を獲れた。ペースという点では、サルディニアではとてもよかった。これは疑いない。選手権での状況が楽になるわけではないが、まだ7戦あるので先を見なくてはならない。」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
マッズ・オストベルグ/総合2位
「このラリーを通して、一番のライバルとまんべんなく対等に張り合えた。それでも、最終日をスタートした時点でも2位は確保されていたわけではなかった。でもタイヤ戦略がうまくいったことで、順位を固めることができた。DS3 WRCでのフィーリングはどんどんよくなっている。自信も高まっており、リスクを負わずに速いドライビングができる。さらに成長を目指すため、努力を続けていく。次のゴールは、もう一つ順位を上げることだ!」
クリス・ミーク/総合18位
「ラリーの滑り出しはよかった。オルタネータートラブルに見舞われるまではいいペースだった。土曜日からは走行順が最初だったので、このコンディションの中では自信をつかむのが難しかったが、とても有意義な経験だった。将来に活かしていきたいね」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位
「今日は、3位との差は大きく5位とはもっと離れていたので、あまり気をもむポジションではなかった。最終日の午前中はタイヤを労ることに専念して、パワーステージに備えた。おかげで、初めてパワーステージを制したんだ。最高だよ! 全体的に、今回のラリーにはとても満足している。コ・ドライバーとしてまたオーラ・フローネと組んだこともうれしかった。すぐいい仕事をしてくれたよ。これで3戦連続で4位だ。次は少なくとももう一つ上に行きたいね。それができる自信がついた」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合5位
「この週末はポジティブに捉えられることがたくさんあった。タイムではいい速さを見せたし、ミスやドラマが一切なくクリーンな走りができた。マシンは完璧だったから、実りの多い週末だった。次の目標は、週末を通して上位との差を詰めることだ。いい成長ができたから、シーズンを通してこの調子を続けていきたい」
[RK Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
ロバート・クビカ/総合8位
「今回は小さなミスが一回あった。速すぎたミスではなく、見えないところにあった石でタイヤを破損したんだ。それがなければ、もっと上位でフィニッシュできた。でも、フィーリングはとてもよかった。いつもはグラベルでこんなにいい感触を得ることがないので、大切なことだ。次のラリーポーランドも初めて挑むラリーだが、僕にとってだけでなくポーランドのモータースポーツ、そして母国のファンにとっても、とても特別だ」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パドン/総合12位
「メカニックたちは見事にマシンを直して最終日の走行にこぎつけてくれた。また走行順が早かったので、コンディションはスリッパリーだった。午前中はタイヤをセーブしたからタイムに影響したが、マシンの自信は高まった。初めて挑むラリーだったからタフになることは分かっていたが、いい前進ができた。全体的にはもっと速く走ることもできたが、スポット参戦ではないので次のラリーに向けての成長に活かしていきたい」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ティエリー・ヌービル/総合16位
「サルディニアのチャレンジングなコンディションで、i20 WRCの開発に勤しむことができた。走行順が早くなったので砂利掃きをしなくてはならなくなったが、その状況の中でいい仕事ができたと思う。このコンディションでの、マシンの強さと弱さを理解することもできた。もちろん金曜日の件は残念だが、ポーランドに向けて改善を続けていける」