WRCラリードイツでWRC2部門今季2連勝を果たしたエサペッカ・ラッピ。フィンランド選手権参戦3年目の2012年に7戦7勝でタイトルを獲得した後、APRCでは日本戦にも参戦。2014年にERCタイトルを獲得するなど活躍を続けているシュコダ・モータースポーツの秘蔵っ子だ。昨年からはWRC2で、グラベルでもターマックでも路面を問わずベテランにもひけをとらない速さを発揮しており、若手フライングフィンの筆頭ドライバーと目されている。
現在25歳のラッピだが、ラリードイツの圧勝で、2017年はついにWRカーにステップアップするのではとの期待が一気に高まった。このラリードイツの後、ラッピは噂されていたトヨタ入りについて、WRC.comのインタビューでついに言及した。
「そうだね、そういう噂はある」とラッピ。
「WRカーをドライブしたことは一度もないが、トヨタのワークショップに行ったことはある。だから、そんな噂が出たんじゃないかな」
また、気になる来季について、トヨタをドライブするという話をしたことはあるかという問いに対しても「Yes」と答えた。また、自身がそれを希望するのかという問いについては「それも一つの選択肢だと言えるだろうね」
ラリードイツの優勝により、WRC2のタイトル争いでは選手権3位に浮上したが、タイトル獲得へのこだわりは特に見せてはいないその姿勢は、将来のポジションが確約されているのではとも思わせる。タイトルの可能性についてラッピは「どんな可能性もあるが、正直、あまり考えすぎないようにしている」と肩をすくめた。
「自分としては、一戦一戦に集中したい。リザルトはどうであれ、ね。選手権のことはあまり意識はしていない。獲れる時は獲れるだろうし、獲れない時は獲れないんだろう。それも気にならない。そのことが、自分の将来を変えることにはならない」