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WRCイタリア:ヒュンダイ一時1-2も、VWがリード

 

WRC第6戦イタリアは、本格的なグラベルステージが始まる競技2日目。この日は4SSを2回ループする設定の8SSが用意されている。

この日序盤に速さを見せたのはヒュンダイ勢。出走順にも助けられ、SS2ではティエリー・ヌービル、SS3ではユホ・ハンニネンがベストタイムを獲得して勢いに乗る。ふたりは早々に1-2体制を築き上げ、SS4を終えた段階で首位のヌービルから2番手のハンニネンが2.9秒差、3番手のマルティン・プロコップ(フォード)に11.6秒差と徐々にリードを構築しつつあった。

また、SS4に至るロードセクションではミッコ・ヒルボネンのマシンが出火。クルーふたりは無事だったものの、フォード・フィエスタRS WRCは全焼しヒルボネンはなす術なくリタイアに。これが原因でSS4のスタートは1時間以上遅れ、以降のスケジュールも後ろ倒しとなっている。

そして前半最後のステージ、SS5でも大きな波乱が待っていた。首位のヌービルはサスペンショントラブルでステージ序盤にストップ。なんとか修復を施しステージはクリアしたものの、23分と大きくタイムをロスを喫することに。そして2番手につけていたハンニネンはロールオーバーで戦線離脱。ラリーをリードしていたヒュンダイチームにとっては悪夢のようなステージとなってしまった。

代わってトップに立ったのはフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラ。僅差でシトロエンのマッズ・オストベルグが続き、3番手にプロコップというオーダーとなる。

サービスを挟み、ラリーは2ループ目に突入。SS6-7とベストタイムでリードを広げにかかるラトバラに対し、セバスチャン・オジエは2番時計で食い下がり、SS8でこのラリー初の一番時計を獲得。総合2番手へと浮上した。この日最後のステージとなるSS9ではラトバラがベストでリードを保ち、フォルクスワーゲンが1-2体制を築き上げ競技2日目を終えた。

競技3日目は首位のラトバラと2番手のオジエがどのような戦いを繰り広げるかに注目が集まる。また、3番手のオストベルグと4番手のアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)の差はわずか4秒となっており、3位争いも目が離せない展開となりそうだ。

7日土曜日は2本のSSを2度走行する計4SSとなっているが、SS11/13は今季これまで最長の59.13kmというモンスターステージ。波乱も逆転も、あらゆる可能性が残されている。

SS10スタートは日本時間の7日土曜日、16時18分の予定。

【SS9後暫定総合順位】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン) 1:49:09.5
2:S.オジエ(フォルクスワーゲン) +22.4
3:M.オストベルグ(シトロエン) +33.7
4:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン) +37.7
5:R.クビカ(フォード) +56.9
6:E.エバンス(フォード) +1:19.3
7:M.プロコップ(フォード) +1:29.0
8:H.ソルベルグ(フォード) +1:36.9
9:Y.アル‐ラジ(フォード/RRC) +5:15.8
10:N.アル‐アティヤ(フォード/RRC) +5:19.9



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