10月27-30日に開催されるラリーGBに、ミキ・ビアジオンが登場することになった。WRCで一世を風靡したグループB時代のスタードライバーやマシンを集めてのイベントに参加する。
イタリアのビアジオンは、1986年のアルゼンチンでランチア・デルタS4を駆りWRC初優勝をマーク。その3ヶ月後、怪物マシンと呼ばれたグループBはラリーGBでヨーロッパでの最後の参戦を終えた。度重なるアクシデントを受け、グループBの使用がWRCで認められなくなったためだ。
今年のラリーGBでは、土曜日の最終ステージとなるチャムリーステージの走行が行われた後、周辺にグループBマシンが20台以上集結。展示の他、このステージでデモンストレーション走行を行う車両もあるという。
スーパーチャージャーやターボチャージャーが爆音やパワーを生み出していたこの時代においても、とりわけデルタS4は最も豪快なマシンとして一目置かれていた。
現在58歳のビアジオンは「ラリーの歴史の中でも、素晴らしい時代だった。マシンはパワフルで、ファンからの人気も高かった」と当時を振り返る。「人々は今でも、我々のことをヒーローとして語ってくれる。S4をドライブするのは、アドレナリン最高潮の経験だったよ」
「10月にまた英国に行けることをうれしく思う。昔なじみの友人がたくさんいるし、彼らに会うことはもちろん、ラリーファンもグループBマシンをこよなく愛してくれているからね」