アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第4戦、全日本ラリー選手権(JRC)第7戦ラリー北海道が開幕。この日、サービスパークが置かれた北愛国でセレモニアルスタートに続き、SS1 Sammy SATSUNAI(1.47km)が行われ、APRCはMRFチームのファビアン・クレイム/フランク・クリスチャン(シュコダ・ファビアR5)が56.0秒のベストタイム。0.1秒差の2番手にはチームメイトのガウラブ・ギル/ステファン・プレボが続く。注目の炭山裕矢/保井隆宏のヴィッツは6番手となった。
「レッキで走ったあと雨が降ってしまったから、轍も出るだろうし、明日は簡単じゃないと思う。もちろんプッシュするけれど、無理をせずに走ることが重要だろうね。北海道のステージのような路面は今まで走ったことがないんだ。ターマックセクションは少しドイツのステージにも似てるけれど、今回はグラベルラリーだからね(笑)」と、初参戦のクレイムは翌日に向けて抱負を語った。
一方、JRCはJN6の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)が、57.0秒のベストを記録した。2番手には新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)、3番手は勝田範彦/石田裕一(スバル)のオーダー。
「明日からは雨は降らないようだし、どうなるか分りません。クルマを壊さないように走って、フィニッシュするだけです。ここはポイントが大きいのでしっかり完走したいですね。シリーズを考えると勝てればいいなと思います。長いステージがポイントになると思いますが、何事もなくゴールまでフィニッシュすることもポイントですね」と、奴田原。
本格的なステージがスタートする9月24日(土曜日)は、陸別を起点に周辺のステージをループし、最後に札内のスーパーSSで締めくくる、7SSを走行。30km近いロングステージを含め、1日でSSを100km以上も走行するラリー最大の山場となる。