今週末開催されるWRC第10戦ツール・ド・コルスで、フォルクスワーゲン・モータースポーツとセバスチャン・オジエは、タイトル4連覇確定に挑む。
オジエがコルシカでタイトルを決めるには、優勝が必須条件。さらに、計算上ではさらに6人にまだタイトルの可能性が残されているため、そのドライバーの結果にも左右される。うち2人は、チームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンだ。
しかし、オジエにとっては母国戦のコルシカでタイトルを決めるのは、チャンピオンにとっては最高の舞台。今季、オジエがタイトルを獲得すれば、ユハ・カンクネン、トミ・マキネンと並ぶ。
「まずは、今年はコルシカらしい天気で迎えたいね。昨年は、豪雨のためにキャンセルされた区間もあったからね」とオジエ。
「それに、新しいルートも多いから、正確にレッキを行う事が重要だ。こういった変化は大好きだ。そうすれば、ラリーでも新しい試練が与えられる。フランス戦ではここ2年、勝利を逃しているから、今年こそいい走りをして、優勝に挑んでいきたい」
「ここではあまりカットができないから、路面にダートが出ることも少なく、グリップレベルが安定している。コーナーばかりでストレートは150m以上続くところはないが、自分には合っているんだと思う。ステージ数は少ないが、とても長い。タイヤマネジメントも重要になるね」
選手権争いでは、オジエに続く2位につけているミケルセンは「ここ数戦、タイヤやブレーキを労らなくてはならない状況が続いているから、何も考えずに踏みっきりにしてしまうと、痛い目に遭う」と警戒。
「選手権争いでは、まだ可能性は残しているけど、僕自身はパッドン、ヌービル、ヤリ‐マティと後ろにつけている方を気にしている。ポディウムフィニッシュをして、差を広げたいね」