ヨースト・カピートの後任として、9月1日からフォルクスワーゲン・モータースポーツのマネージングディレクターの任に就いているスベン・スミーツ。WRCフランス戦は、就任後最初のWRCとなる。
参入初年からタイトル3連覇という偉業を果たしたカピートの後を受け継ぐスミーツは、チームマネージャーからスポーティング・ディレクターの昇格に対し、期待がかかっていることを感じているようだ。
「この週末は、とてもワクワクしているが、そうだね、少しナーバスにもなっている」と語るスミーツは、現在44歳。「フォルクスワーゲンはとてもいいチームだし、いいリザルトをたくさん残している。だから、初めてのイベントで負けたくはないよ」
「これまでの自分の役目は、オペレーションとスポーティング面をヨーストと一緒にやっていたが、今日はFX(フランソワ・シェビー・ドゥメゾン、テクニカルディレクター)と一緒に務めるから、我々にかかっている。200人近くの会社の責任者となるのは、かなりのことだ。でも、ナーバスとは違う、ポジティブな感じだよ」
WRC参戦では、フレディ・ロイクス、フランソワ・デュバルのコ・ドライバーを務めてきたスミーツは、これまで常勝チームとしての流れを築いてきたフォルクスワーゲンに変革をもたらす予定はないようだ」
「このチームを作り上げ、運営することについては、ずっと深く関わってきた。これを変えたいとは思っていないよ」
「いくつか変わる部分は出てくると思う。例えば、新しいチームマネージャーももうすぐ就任するし、重要なことを決定するための上層部は、これまでの2人から4人になっているからね」