フェリペ・マッサは、元F1のライバル、ロバート・クビカのラリー参戦に関し「正しいことだとは思えない」と語った。
クビカは2008年のカナダGPで初勝利を収めたその後の成長が期待されていたが、2011年にイタリアの国内戦レベルのラリーに参戦した際、最初のステージでアクシデントに見舞われ、右手を失う恐れもあったほどのアクシデントを引き起こした。
治療を終えた後、クビカはフェラーリからF1に復帰に向けて接触、メルセデスのF1シミュレーターや、DTMマシンのテストを受けたものの、ラリー参戦への道を選んだ。
昨年はWRC2タイトルを獲得し、今季はWRCにフル参戦。ここまで一戦以外はいずれもクラッシュを喫している。
クビカが復帰することで、フェラーリーのシートを失うのではと見られていたのがフェリペ・マッサだったが、そのマッサはクビカに対し、ラリーに参戦することで自分にリスクを課していると英国オートスポーツ誌に語った。
「彼は素晴らしいドライバーだが、今彼がやっていることが正しいとは思わない」とマッサ。「彼がやるべきことがラリーだとは思わない。DTMの方がましだ。彼はレースも経験してきたし、理解もできる。ラリーは僕らとはまったく違う世界だよ」
「F1をドライブするには、手のハンデが大きすぎることは分かるが、他の選手権でできることがあるのではないだろうか。ラリーではいつもクラッシュしているしね。正直、僕ならラリーはやらないな」