WRCコルシカではフォード・フィエスタR5でエントリーしたエルフィン・エバンス。シュコダ・ファビアR5のヤン・コペッキーを押さえて部門優勝を飾ったものの、昨年までのWRカーでの活動からグレードダウンしての今季の成果には、それほど満足はしていないようだ。
エバンスはこのコルシカが今季3度目の部門優勝で、WRC2の選手権争いでは首位に立っている。しかし、2017年は再びWRカーでの参戦を希望するエバンスにとっては、現状は非常にストレスがたまる状態と語る。
「今年は、求められたことを果たした」と語るエバンスは、同じくフィエスタR5で英国選手権タイトルを決めている。
「世界戦への参戦は限定的で、テストも最小限だった。その中で、出来る限りのことをやった。いまWRカーに乗っているそこそこ以上のドライバーよりも、自分は速いと分かっている。でも、今はチャンスを待つしかないんだ」
「もちろん、毎年毎年、何かしら新しいことを学び、そこから得ていける。でも、結果的に今年の活動が自分のキャリアでポジティブなステップになっていたとは思わない」
「今でも、これまで以上に貪欲になっている。新しいテクニックや他のスキルを学び続けている。でも、僕はそれをWRカーでやりたい」
エバンスは、来季もWRCの活動を続けられるチャンスがどれだけあるのかに答えることは今はできないとしており、コルシカのサービスパークでは、様々なチームと話す姿が見られているという。
「いくつか選択肢はあるが、そういう状況から一転して事態が変わることが何度もあった。ちゃんと契約するまでは、何も確約は持てないよ」
3ドライバー制が導入される2017年、3人の枠が確定しているのはフォルクスワーゲンのみ。選択肢として可能性が残るのは、Mスポーツ、ヒュンダイ、シトロエン、そしてドライバー発表が待たれるトヨタということになる。